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猫は知っていた―仁木兄妹の事件簿 (ポプラ文庫ピュアフル)猫は知っていた―仁木兄妹の事件簿 (ポプラ文庫ピュアフル)
(2010/03/10)
仁木 悦子

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::: ミステリ ::: ★★★☆☆


第3回 江戸川乱歩賞受賞作品。
1950年に刊行された作品だが、2010年、ポプラ社より “仁木兄妹の事件簿” シリーズ2作目として、カバーデザインもポップになって新装刊されました。

古き良き昭和のレトロな本格探偵小説であり、日本のアガサ・クリスティと称される著者のデビュー作品です。
そして、おそらく本格ミステリ好きであったら知らない人はいなであろう名作。

愛憎が絡む陰惨な連続殺人事件でありながらも、なんでしょう、このさわやかでほんわかしたミステリは。。。
日本のクリスティとはよく言ったもので伊達ではないです。
トリックやキャラクターに過剰に個性を出そうと躍起になってる昨今の作家に比べたら、のんびりでやさしくてほんわかした仁木兄妹の “和み” 個性は、読者の心をホッとさせてくれます。(n'∀')η
著者は幼少の頃に大病され、不自由な生活を余儀なくされた方とは思えないくらい、優しい作品を生み出せるのは驚きです。
わたくしだったら、根性ひんまがってブラックなミステリになるのは確実ですけどね。。。( ´ロ`)


物語は、植物学専攻の大学生、仁木雄太郎と、その妹である音大生の悦子兄妹が、下宿先の病院で連続殺人事件に遭遇し、雄太郎の推理力と悦子の行動力で難事件を解決するというもの。
悦子視点で物語が描かれているため、てっきり主人公は悦子なのかと思いきや、謎解きのブレーンは兄の雄太郎である。
悦子はもっぱらワトソン役に徹しています。

昭和30年代が舞台というだけあって、トリックに使用される道具とか、言動など古めかしいです。
しかし、デビュー作ということもあるとは思いますが、文章がとても読みやすいせいか、現代との時代性のギャップは感じません。
本格らしく論理的に犯人を追いつめていくのですが、伏線が多少甘く、説得力はあるが、落とし穴にはまったようなやられた感はないですかね。
その分、お上品で綺麗にまとまっているので、ミステリ初心者には丁度いいかもしれません。


良かったのは、やはりキャラクターでしょう。
これといって個性があるわけでもないのですが、兄妹の性格の良さというか、人間性というか、とにかくのんびりしてて、やさしくて、読んでいてとても心が和むんですよね。。。
なごミステリですよ。(゚∀゚)
この兄妹とはこれからもお付き合いしていきたいですね。





















※ これ以降ネタバレしてます。





























気になるのが、タイトルにもある “猫” の扱いがいまひとつに思えてならない。
事件に深く関わっているというわけでもなく、伏線としてもピンとこない。
決定的なトリックとしての役割があるわけでもない。
“猫“というミステリにはお馴染みのミステリアスな小道具を活かしきれてないのが残念です。




















(  ゚_ゝ゚) { 『仁木悦子が奏でる謎と論理のハーモニー』 和ミステリ。







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