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遅れて来た客 (光文社文庫)遅れて来た客 (光文社文庫)
(2010/06/10)
赤川 次郎

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::: サスペンス・ホラー ::: ★★★☆☆


1985年の初期短篇集。
赤川作品の初期短篇にはハズレなしという持論(笑)通り、個人的には評価が高い作品だと思う。


作風としては、モダンホラーを基調にした内容で三作品が所収されている。
赤川作品では、サスペンス、ミステリ、そしてホラーといった3本柱ともいえるジャンルが基本だが、本書ではその3本柱がバランスよくミックスされている。
ドキドキ・ワクワク・ゾクゾクするエンターテインメントな作品なので、『世にも奇妙な物語』 に代表されるホラー系のオムニバス・ドラマ(既に映像化されてるかも)向きだ。
















※ これ以降ネタバレしてます。







































ちょこっと感想。




・「家主」

古いアパートで起きた飛び降り自殺。
現場を目撃した佑子は、その奇妙な死の謎を解明しようとアパートに引っ越す。
しかし、佑子の友人は、アパートで生活を続ける佑子の異変に気づくが。。。


【ちょっとだけエグいホラー】

奇想天外な発想力に脱帽。(笑)
アパートを擬人化するとは。
それにしても、擬人化されたアパートの各部分(パーツ)を象徴した住人達はかなりキモい。





・「家庭教師」

裕福な家庭で育つ兄弟(姉弟)の家庭教師のバイトをしている邦子。
バイトを続けるうちに、兄弟の様子に違和感を感じるようになる。
そこで兄弟の家族を調べるうちに、恐ろしい推理にたどりつくが。。。


【オカルトチックなミステリ・ホラー】

本書のなかで一番好きな作品。
本作を読んでいて連想したのが、DVD作品の 『スケルトンキー』(2005年 アメリカ) だ。
ディテールは異なるものの、基本はよく似ている。
しかし、赤川センセはそれを1985年(刊行時)にやっているのだから恐るべしです。
謎解きとホラーのバランスも素晴らしい。





・「遅れて来た客」

一家の大黒柱である父親が会社の屋上から飛び降りて自殺を遂げる。
残された娘の千絵は、大好きな父親を蘇らせようと魔術を実行するが。。。


【不純なファンタジー・ホラー】

ラストだけ読むと子供向けのファンタジーに思えるが、全体的にはかなりドロドロした内容。
しかも大人社会の汚い部分を、9歳の少女の目を通して描いているもんだからかなり痛い。(笑)
問題は、自殺したオヤジのキャラクターだ。
善人っぽい人物像でありながら、浮気なんぞしてるのはどうなの?
幽霊として登場してきたら、復讐はしちゃいけないとか、自分の死が無駄にならないようにとかほざいているのだが、扶養家族を残して自殺という無責任な選択をしたおまえには説教されたくない。(´ー`)┌

まぁ、理不尽な死というものをどう受け入れて、生きていくかというテーマはとても良いのだが、オヤジのキャラには納得できないし、同情も共感もできない。




















(  ゚_ゝ゚) { 『死んで行く人間は、「死」そのものが遺書である。』 何故、遺書を残さない人がいるのかの疑問が解決。








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