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セルグレイブの魔女 (祥伝社文庫 た 26-3)セルグレイブの魔女 (祥伝社文庫 た 26-3)
(2009/12/14)
高瀬 美恵

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::: ホラー・ミステリ ::: ★★☆☆☆


「セルグレイブの魔女を訪ねよ」というメモを残したまま、失踪した少年・智紀。
失踪事件から9年後、同じ町で幼児が次々と殺害される連続猟奇殺人事件が発生する。
被害者の遺体には、9年前の失踪事件と同じメモが残されいた。。。



知り合いに借りたのですが、意外と楽しめた掘り出しモノ。
ホラーチックななんちゃってミステリなのかとナメていたら、予想に反して、伏線もしっかり張られた本格ミステリだった。

本書は「ダーク・リデンプション」という架空のTVゲームソフト(RPG)が殺人事件に深く関わっている。
と同時に、ゲーマーのオタクという存在が重要視される。
ゲームオタク、引きこもり、幼児の猟奇殺人とくれば、現代社会でもよく取りざたされる殺人事件の犯人像。(笑)
本書も想定通りの犯人像として描いているが、逆に、その犯人を捕らえようとする人間もゲームオタクだったりする。
犯人役も探偵役もどちらもゲームオタクという立場から描かれているものの、個人的には、どちらかというとゲームオタク擁護な本と感じられる作品。
まぁ、人としては尊敬し難いが、極悪人ではないぜ、ゲームオタクは。。。みたいな。(擁護になってない。。。(笑))
そういう意味で、ゲームオタクの心理描写は興味深いものはあります。

ゲームオタクだから犯罪者としての資質があるのか、犯罪者の資質があるから架空世界というゲームに依存するのか。。。
あやうい境界線を事件を通して描いていると思います。














※ これ以降ネタバレしてます。






























ミステリとしては及第点の作品に思う。
智紀が抱えている殺害(未遂に終わったが)動機や殺害方法などが、ゲームから投影(影響)されたものだったり、幼児連続殺人にしても、全てにおいて、RPGゲームの基本構造や設定、定義、役割といったものに沿った形で事件性が解釈されるように練られている。
ゲームと事件には深い関係性を持たせており、現代的な社会事件のように見えるが、実際はゲーム脳的ともいえる事件と解決であり、リアルさを求めるべきではないのでしょう。

また、9年後に発生した猟奇的な連続殺人は、予想通りのゲーム脳丸出しの女子大生の犯行とし、読者が求めがちな解決となったものの、あくまでもそれは智紀失踪事件をミスリードする布石。
智紀失踪事件の犯人は、智紀の叔母・玲子の料理人である旦那というサプライズが用意されている。
ゲームオタクの犯行と思わせておきながら、ゲームとは無縁の普通のどこにでもいる人間が殺人犯であった。
ゲームオタクだろうが、料理人だろうが、殺意さえあれば殺人犯になる可能性は誰にでもある。
TVで専門家が論議するような難しい問題ではないということを突きつけられる結末です。


結末はブラックなのですが、面白かったのが、探偵役を担ったゲーマー・章久ですね。(笑)
あのドSな非道っぷりは笑える。
なかなか立ってるキャラだと思うので、今度は彼をメインにミステリを読んでみたいが、ゲームが絡んだ事件じゃないとムリっぽそうなので、ダメかな。。。


















(  ゚_ゝ゚) { 『お子さんをお持ちの方にはオススメできません。』 お子様にはの間違いでは?







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