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::: サスペンス・ホラー ::: ★★☆☆☆


1991年の作品。

心臓病の発作で死んだはずだった主婦の由利江。
ところが、心臓の鼓動がないにも関わらず、彼女は生きていた。
不死になった代償として、他人の精気を奪わないと本当に死んでしまう事を知った由利江は、他人を殺すことを選択してしまう。
そんな妻の命を絶つために、夫・広造は由利江を追うことになる。。。


カトリック式での結婚式ではお馴染みの、誓いの言葉の一説がタイトルになっている。
誓い合い結婚した夫婦に与えられた神からの試練が、究極の選択だとしたらどうしますか?
結婚や離婚が軽々しく扱われることへの赤川流の問題提起とも考えられる。
例え家族であっても個人を尊重する現代人には、本書に登場してくる夫婦は理解しずらいかもしれない。
良いことも悪いことも分かち合う、お互いがお互いを背負い合う結婚という本質を改めて考えさせられる。



















※ これ以降ネタバレしてます。










































“吸血鬼” という古典的だが普遍的な題材と夫婦の絆をテーマにしている。
他人の命を奪う事でしか生き続けることができない人間、それが家族だったらどうするか。
他人を殺すか、家族を殺すか。。。究極の二択です。
物語では、吸血鬼のような体になってしまった妻を、夫は自分の手で殺すことを選択します。

現代の日本の結婚事情を考えると、いかに夫婦といえど、妻のために妻を殺してやるとか、一緒に死んでやるといった思想は無いように思う。
それだけ個人主義の社会に変化してきた。
ただ、見方を変えると、老々介護の果ての結果という点では、現代でも起こりえる現象であり、フィクションでは済まされない現実を突きつけられた気はします。


米原夫婦は、同意の上で死を選択しましたが、対照的に由利江の能力を金儲けの道具としか見ていなかった風見夫婦はどうなるのか。。。
ホラーらしく余韻の残るエンディングでしたが。。。
そして、そんな二組の夫婦と接した、若いカップル達。
世代も生き方も違う三組は、お見合い結婚が主流だった時代のカップル、高度経済成長時代のマテリアルな思想を持ったカップル、そして、結婚を紙切れ一枚の関係とドライに考えるカップルとそれぞれ世相を感じとれる。
読み手がどのカップルに共感したか、という点も考えると、ホラー・サスペンスとは思えない内容の深さが垣間見れる。




















(  ゚_ゝ゚) { 『殺しながら逃げる主婦!?』 出刃包丁で二刀流を想像してしまいました。。。(笑)








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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


















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