上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

扼殺のロンド (ミステリー・リーグ)扼殺のロンド (ミステリー・リーグ)
(2010/01/25)
小島 正樹

商品詳細を見る



::: ミステリ ::: ★★☆☆☆


自称名探偵・海老原浩一シリーズの二作目。
一作目 『十三回忌』 で、島田御大を大喜び(?)させたかどうかは謎だが、イリュージョンなとんでもミステリを展開させていた。
本書は一体どうなのかと期待しつつ読了。

結果はというと、あぁ~やっぱり。。。な、またしてもバカミス風味のギリギリ本格だった。。。(笑)
このシリーズは、この調子で突き進むんでしょうかね。。。?
非現実的な不可能犯罪に、下品で痛い探偵、“はぐれ刑事純情派”程度の安い人間ドラマの3本立て。(´ー`)┌
まぁ、 『武家屋敷の殺人』 と比べたらライト感覚で非常に読みやすいので、気分転換に丁度いい作品ではありますけどね。


今回の舞台は、前作同様静岡県。
資産家である姉川順之助の娘、信子と従弟の清人が、二重の密室状態で遺体となって発見される。
信子は内臓が抜き取られ、清人は登山経験が無いにも関わらず高山病にかかっていたことが判明する。
遺体の状況から、殺人事件と断定されるも、事件現場の状況、目撃者の証言、事件関係者のアリバイ等、犯人を特定できる糸口が掴めず、混迷を極める中、信子の両親までも次々と密室状態で殺害されていく。。。

一昔前だったら、間違いなく“メフィスト賞”は受賞しているであろう作品。
今日日、この手のミステリは主流ではないので、何だか妙に空回り気味に思えてならない。
論理を実証するための道具として用いられる被害者とか、残虐な手口で殺害された被害者を横目に、嬉々として謎解きを楽しむおバカ探偵とか、徹底したリアリティの破壊に挑んだ(?)、北山猛邦の“城”シリーズを彷彿とする。
が、本シリーズは徹底されてないだけに、なんとも中途半端ではある。( ̄~ ̄)

しかし、内臓の抜き取りと高山病のコンボトリックは、それなりに説得力があるところが面白い。
あくまでも“計算上”の話ですけどね。

とりあえずは、前作に比べたら読みやすく、ミステリとして形になっている。
前作では、事件と関係の無い警察社会の軋轢といった内情を、無駄に垂れ流していたが、今回は、ヤンキー娘と刑事の人情話には、しっかり伏線(ミスリード)としての役割を担わせていたし、プロローグとエピローグの逆転したつながりとか、ミステリの技術的な面で読者を意識した構成だと思う。

問題は。。。やはり、ウザ探偵ですね。
早急に改造しないとダメですね。(笑)


















※ これ以降ネタバレしてます。









































著者には、ミステリで人間ドラマを求めても土台無理な話なんでしょうね。きっと。
殺す側、殺される側、そして暴く側。。。主要な登場人物の人間性の欠如は否めない。
面白いとは思っても、心には残らない。

結果だけみると、美衣子の復讐犯罪という短絡的な動機なのだが、どいつもこいつも死体で遊びすぎ。(笑)
事故や病気に見せかけて殺した方が。。。と思うところ。(´ー`)┌
倫世に罪を擦り付けることも復讐の一貫とはいえ、人間性ひいては犯罪性が幼稚。


フーダニットに至っては、内臓抜き取るなんて、医学知識ないとムリムリムリで、医師の彰伸が事件に絡んでるだろうし、ミスディレクション担当は会美だなとか、かわいこちゃん(美衣子)の裏の顔は鬼畜って相場が決まってますから、もうバレバレな設定。(笑)

ハウダニットに関しては、内臓抜き取り&高山病のド派手トリックよりも、順之助殺しの方が無理じゃないのと思うほど、強引な展開だったのには笑った。。。













(  ゚_ゝ゚) { 『無職ですから!』 お気楽探偵には共感できず。








スポンサーサイト

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


















管理者にだけ表示を許可する


| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2017 snook. de book, All rights reserved.



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。