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長い夜  赤川次郎ベストセレクション(13) (角川文庫)長い夜 赤川次郎ベストセレクション(13) (角川文庫)
(2010/02/25)
赤川 次郎

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::: ホラー・サスペンス ::: ★★☆☆☆


1989年の作品。

赤川作品には、 “夜” がタイトルに取り入れられている作品が多い。
その多くが、ホラーチックなサスペンスだ。
本書もその一冊。

物語は、会社の経営者だった白浜は、5億の負債を抱えて倒産してしまう。
一家心中しか道が残されていなかった白浜一家に、謎の老紳士が接触する。
彼は白浜一家に奇妙な条件をもちかける。
ある町で暮らし、そこでかつて謎の死を遂げた家族の死の真相をつきとめて欲しい。
承諾するなら、借金を肩代わりしようと。。。
依頼を引き受け、引っ越した村で白浜一家が待ち受けていたのは、恐ろしい事件だった。。。


あらすじだけ読むと非常に興味をそそられる。
導入部分だけは妙に魅力がある。
中盤まではグイグイ読ませるが、説得力のあるページ数もなけりゃ、構成力も、解決もない結末。
スティーヴン・キングを知らない小・中学生あたりなら絶賛かもしれない。
きっと、わたくしも中学生時代に読んでたら、面白かったと赤川先生の大ファンになることは間違いない。
だが、満月の夜に始まって、ゾンビ説やら、未知のウィルス説と、妙に、古いシチュエーションが頭に浮かんでくるような誘導には、失望感でお腹いっぱい。(笑)

全てにおいてとっちらかしたまま、収集つかずに終わる物語もなかなかないです。
バタバタと慌しかったけど、とりあえず1つの物語に纏めてしまう点は、さすがベテラン作家というべきか。
なんにせよ、バブル時代の悪影響を受けてる一作品と言っても過言ではないかもしれん。















※ これ以降ネタバレしてます。







































本書を読んで思ったのが、作り物のお化け屋敷で恐怖を体験することに等しいということ。
ハリボテ人形を動かしたところで、所詮は作り物、怖くもなんともない。
というか、人を驚かすことにメリットもないように思う。
にもかかわらず、お化け屋敷を作ろうとか、ホラー映画を作ろうなどと考えるやからがいる。
怖いのはそういう人間の発想や心理じゃないのかね。
そういう点では、本書で、人間が伝染性のウィルスのようなものに感染し、次々と人を襲うという設定よりも、ゾンビのようになってしまった人間を、町ぐるみで惨殺していく町民達の方が怖いわけです。
一見、ゾンビになってしまったかのような人達も、ひょっとしたら治療の可能性があったかもしれない。
だが、町人達は、満月の夜に凶器片手に町中を捜しまわるのです。
そんな光景を想像すると身の毛がよだつというもの。
まるで魔女狩りです。
町の保守的な閉鎖性が彼らを集団虐殺へと駆り立てたのかもしれません。

表向きは子供だましのホラー・サスペンスがメインですが、実は、人間が持つ狂気性、残虐性みたいなのを浮き彫りにした作品ではないでしょうか。















(  ゚_ゝ゚) { 『あの町には、「何か」が起きている!』 「何か」は解決してませんけどね。。。








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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


















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