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::: 青春・ミステリ ::: ★★☆☆☆


太田忠司作品デビューです。

本当は、“少年探偵・狩野俊介”シリーズの方を先に読みたかったのですが、ただいま積読中・・・。
“少年探偵・狩野俊介”シリーズは、1991年から徳間書店から出版されている作品であり、2009年からは、東京創元社より新装版として表紙も新たに出版されている。
徳間版は、年代的にも古い上、デザインがいまいち悪いせいか、いつか読もうと先延ばしにしていた。
なので、新装版が登場した時は、ラッキーと思い、とりあえず購入はしているが未だ読んでいない。
買うと安心してしまって、読まなくなりますね。。。(笑)


昨今、日常の謎を扱った学園ミステリの人気が再燃している影響なのでしょうか。
著者の新シリーズも学園もの。
本書は、角川書店より出版されており、“少年探偵・狩野俊介”シリーズと似たような同じくシリーズもの。
高校生探偵・甘栗くんが活躍するジュブナイル・ミステリ。
“少年探偵・狩野俊介”シリーズは、本格ミステリが持て囃された時代の賜物であり、時代背景とか世相を考えたら、古いというか古典的と言わざるおえないが、本シリーズは、現代にマッチした作風になっている。
一作目では、殺人という重い事件はなく、人捜しというある意味リアルな探偵らしい仕事がメイン。
緻密な本格ミステリが売りのレトロな狩野少年探偵から、ライト感覚の青春ミステリへ、モダンな甘栗少年探偵に生まれ変わって登場したという感じ。


本シリーズの表紙デザインがかわいく、良かったこともあり、内容いかんでは集めようかなと思っていたのだが、残念ながら、購入するまでにはいたらない作品と判断しました。
ミステリの部分においても、ワントリックで目新しい驚きも無かったことと、妙に、というか、無理やり青春小説にしつらえているという印象を受けたのがいまいちでしたかね。。。

ちょっと驚いたのが、角川さんは単行で出版してますね。
このご時勢に何て太っ腹な。。。と思ってしまう。(笑)
この内容で単行を売るとは、読者としては、少年少女向けという大義名分のあこぎな商売としかいいようがない。。。(´ー`)┌



余談だが、わたくしは未読ですが、本書で登場する女探偵・藤森涼子というキャラクターは、 『カッサンドラの嘲笑』 という著者の別作品に登場しているキャラクターらしいです。
著者は、伊坂ワールドを真似て、読者の囲い込み作戦を展開しているようですね。(笑)
















※ これ以降ネタバレしてます。










































太田忠司が描く少年には、どこか影がある。。。らしいです。
何かの解説にそうありました。
確かに、本書に登場してくる甘栗くんは、影というか、リタイヤしたサラリーマンのように、無気力で覇気が無く、屈折した印象がある。
唯一の家族である父親を事故で亡くし、天涯孤独の身の上という設定のせいもある。
だが、そんな彼が取った行動が、高校を中退すること。。。
という設定は、非現代的に思うのはわたくしだけだろうか?
自暴自棄になっているだけ、とはいえ、高校は取り合えず卒業できるだけのシステムは日本にはあるし。
早計にもほどがある。
本人は至って冷静に考えての結果と語っているので、冷静な自暴自棄というのは余計、妙チクリンな設定。(笑)
何で、こんな極端な突拍子も無い設定なのかと思ったら、後から、甘栗くんを慕う友人がやってきて。。。
っという、よしもと芸人しずる顔負けの、暑苦しくもこっ恥ずかしい青春劇が繰り広げられるわけです。(´ー`)┌

この青春劇は、別な意味でも読んでるこっちが恥ずかしくなるのだ。
甘栗くんの親友が妙に腐女子向けなナイスガイだったり、甘栗くん大好きっ娘が萌系だったりと、確実にターゲット(読者)を絞ってきているのをヒシヒシと感じるのです。(笑)
それはもうあからさまに。
あれ? こういうこっ恥ずかしい設定どっかで見たことあるような。。。と思い返せば、香月日輪の 『妖怪アパートの幽雅な日常』 という作品のキャラクター設定に似ているなぁ。。。

こういうキャラ萌えって、著者が意図していなかったという餌を巻くのがツボであって、見るからに疑似餌だとわかるような餌を巻いては食いつきませんよ。。。
著者の場合、明らかに計算づくに思える上、仕掛けが下手なのが痛いですね。。。(´ー`)┌


無理がある設定は他にもある。
小学生が高校生の素人探偵に母親探しを依頼するという展開がまた強引。
まぁ、甘栗くんが依頼を引き受けないと話が進まないから仕方ないのかもしれんが、青春小説するにも、ミステリするにも、もうちょっと自然な展開にしてくれないと、引くまではいかないが、物語の世界から、ふいに現実に引き戻されるので、ガッカリします。。。。゚(゚´Д`゚)゚。

無理な設定、展開が多いのに、妙に、事件の発端だとか本質が現実的なのはジュブナイルとしてはどうなのか?
国会議員の夫人がホステスあがりということがきっかけで、選挙対策がどうのとか、妨害工作どうのって、昭和の時代だったら現実味あって、生々しい事件かもしれん。(笑)
わたくし勝手に本書をジュブナイル・ミステリとか解釈してますけど、小学生が読むには重いかなぁ。。。


肝心のミステリ部分においては、捜し人が名前を交換して別人に成りすましていた、という人物の入れ替わりトリックのみで引き伸ばされるので、ミステリ好きは退屈かもしれません。
ネタは既存のものだし、新鮮味は無い。
一作目であり、キャラクターの紹介や、その背景などを交えつつの事件なので、仕方ないですかね。
二作目は既に単行で出版されているので、今後の展開に期待したいと思います。
願わくば、キャラ本方向に進んではほしくないところですが。。。無理かな。(´ー`)┌











(  ゚_ゝ゚) { 『東京は人が多すぎる。なのに会いたい人間には会えない。』 会いたくないヤツに限ってバッタリ会うんですよ。。。









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