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::: ファンタジー・ミステリ ::: ★☆☆☆☆


朝日新聞出版の朝日ノベルズというレーベルから刊行されたジュブナイル。
朝日ノベルズが児童書のレーベルというわけではないと思うが、本書は、完全に児童向け。
小学生高学年から中学生が対象でしょうか。
一般のノベルスと比較しても、活字が大きく、本来の赤川作品よりもさらに余白の多い文章。
活字を読み慣れているヘヴィー・リーダーには、挿絵こそ無いが、まるで絵本を読んでいる気になるかも。(笑)


物語は。。。
28歳のOL佑香は、泥酔して宿泊したホテルで翌朝目覚めると、見ず知らずの少女の姿に成りかわっていた。
少女の所持品から、佑香が小学6年生の今野あやめであることを知る。
元の姿に戻るすべのない佑香は、あやめとして生活をすることに。。。
ところが、あやめを取り巻く環境は問題だらけのうえ、時間を飛び越えたのか、そこは2年後の未来の社会だった。


赤川作品によくあるパターンです。
SFチックなファンタジー・ミステリ。

大人達の世知辛い社会を子供目線で描写し、展開していく物語。
子供目線といっても、あやめの中身は大人なので、そこを冷静に見てしまうと面白くない。(笑)
あくまでも本書は児童書であるということを念頭に読まないと大人読者は退屈かも。
読者(お子様達)がいかに物語に入りこめて、主人公に共感できるかが鍵であり、その為に、主人公は同年代の子供が最適だったということなんでしょう。
そして、その主人公(少女)には大人の心を取り入れた。
子供として生かされ、再び少女時代を追体験していくことで、現代社会で見失っていたこと、諦めていたこと、忘れていたことなど気づかされることになる。
原点に立ち返り、自分を顧みることの大切さを教えてくれる。

















※ これ以降ネタバレしてます。









































物語では、少女の身体を借りて、原点に立ち返る女性の心を描いているが、日本の現代社会に置きかえてみても通じるものがある。
本書では、会社存続を大義名分として、リストラを決行しようとする社長や、利益のために、情報収集として盗撮を行う企業がでてくる。
人間を使い捨ての道具のように扱うことへの警告にもとれる。
物質社会で拝金主義の現代にあって、今一度、その社会的思考を考え直すべきではないか。。。
そんなメッセージが伝わってくる。


ミステリとしては、児童書ということもあり、殺人事件が発生することもなく、あやめを取り巻く環境で起こる、日常の事件を解決すべく、佑香が奔走するだけ。
しかし、その過程で犯罪を犯していた未来の自分(佑香)を、自分(あやめ)で、人生の軌道修正をすることとなる。
結果的に、2年後の未来を変えることができるというパラドックスが起こる。
この部分においては、ミステリとしての面白さは感じるのだが、佑香とあやめの関連性が薄いのが難点。
それと過去と未来の繋がりについても、ラストで驚きを感じられるだけの伏線があったらと思う。
もうちょっと趣向が凝らされていると良かった。










(  ゚_ゝ゚) { 『お金はまた稼ぐこともできるけど、子供の信頼は、一度失ったら、取り戻せません。』 信頼は金に換算できませんからね。









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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


















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