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::: ホラー・ファンタジー ::: ★★☆☆☆


第三弾。
現代版(?)、『ゲゲゲの鬼太郎』です。(笑)
1作目、2作目は、主人公の生い立ちやら、キャラクター紹介に終始したことと、妙に腐女子向けな展開になってきたことから、読む気が失せていたのですが、3作目でようやく “おはなし” らしくなってきた。

しかし、相変わらず妖怪アパートの居心地の良さや、主人公・夕士を取り巻く環境は恵まれ過ぎていて、応援したい気持ちが微塵もないです。(笑)


今回は、夕士が通う条東高校の部室に幽霊が出るという噂が囁かれる。
“魔道書”の使い手となった夕士は、妖魔と共に噂の部室へと向かう。
だが、夕士や同級生を巻き込む事件へと発展する。。。

設定としては手垢まみれだし、事件の真相も想定内。
読者があれこれと考える余地も面白味も全くない。。。
面白さだけを問えば、ラノベの方が優秀とさえ思う。

そもそも作品の内容や文章力などからして、主人公が高校生というのは年取り過ぎじゃないかと思えてならん。
個人的な読書対象年齢は、小学高学年から中学生くらいが妥当じゃないでしょうかね。。。
高校生っていったら、もう自分の将来をリアルに考える年齢だと思う。
それが、妖怪が現実に存在していたとしても、妖魔使いとやらになって、特訓してる暇ないでしょうに。(笑)
しかも夕士は高校生にして天涯孤独な身の上であり、そういう子ってシビアに現実での生活を真っ先に考えるだろうし。
夢見て寝ぼけてる余裕はないと思う。
そういう意味で、夢と現実の境をふらついてる中学生あたりが丁度いいのでは。。。と勝手に思うが。(´~`)
















※ これ以降ネタバレしてます。








































事件の真相は、負の感情を持っていた教師に妖魔が取りついて、女子生徒を襲いまくっていたと。。。
意外性なんか敢然と無視した意表をつかない内容に拍子抜けです。(笑)
こっちとしては、最低でもハリポタ並みのトリッキーな展開を期待していたのですが、まさか、まさかのオチないオチにある意味びっくらこいた。(゜ロ゜)
どんでん返しはありませんが、何か? みたいな堂々っぷり。
児童書だからか?
しかし、女生徒を襲うイっちゃってる(取り憑かれてる)教師のセリフがすごかった。
“このエロガキがっ!!” みたいな言葉を口走っていたような。。。(笑)
え?( ̄~ ̄) これ児童書だよね!?
とにかく、言葉が汚い汚い。
教育的というか道徳的な内容のわりには、言葉の扱いとか、設定が妙にリアル。
作品に対して著者は迷走してるのか? と思うほど軸がしっかりしてない。
ラノベ風で腐女子御用達っぽかったり、児童書なのに不健全とか、読書対象がはっきりしないなどなど。。。
読んでる方が落ち着かないんですが。。。(笑)


今回は、生まれ変わり続ける “個性” と、人と人を繋ぐ “縁” がテーマでした。
ヒーローでもない夕士は、身を危険にさらしてまでも、親しい関係性でもない、妖魔に取り憑かれたおっさん(教師)を助けるべきか否かで悩むわけです。
よく、人の“縁”は大切にしなさいと言われますが、“縁”ほど不思議な現象はない。
選択肢があるわけでもなく、偶然なのか必然なのかもわからないが、人は人と出逢い、関わってしまう。
まさに次元も時間も超越した奇蹟ですね。
これを経験したことが無い人はピンとこないかもしれないでしょうね。
わたくしは不思議な出逢いを経験したことがあり、それ以来、形だけの友達など作ろうなどとは思わなくなった。
“縁”まかせです。(笑)
関わりたいと思った時、人が、わたくしにとっての人の縁なのだと思うようになりました。
それが持続しなかった時は、縁が無かったということなんでしょうね。
夕士もあれこれ悩んでましたけど、もう悩んでいる時点で、その人に関わっていたんですよね。
関わらずにはいられないっていう気持ちが人を繋ぐ“縁”なのかもしれない。

そして夕士は、移ろいゆく人の心や変化する個性にとまどいます。
何故、変わってしまうのか、変わらずにはいられないのだろうか。
普遍的なテーマだ。
いろんな人と出逢うごとに、影響され、どんどん変化していく個性に、未熟な心が追いつけない。
感受性豊かな成長期特有のものかもしれない。
どこか切り傷にも似ている。
受けた傷の痛みは心にも到達する。
体の傷は再生されていくものの、心の傷はいつまでも記憶され、傷を知らない心には戻ることはない。
だから傷に対して臆病になる。恐怖を感じる。
だけど、変化は生きてる証でもある。
破壊されるが、必ず再生するたくましさがある。

若い時は、自分の個性を傷つけられたり、他人の個性を妬ましく思ったりする。
そんなちょっとおセンチな気持ちを感じることは、マイナスなことでは決してなく、心を豊かに大人にすることになる。
本書のようにそれを幸せに感じるほど達観できないとは思うが、“個性”というものに悩んでいる人は、本書を読めば少しは見方が変わるかもしれない。









(  ゚_ゝ゚) { 『なぜ「俺たち」だけが、変わってゆくのだろう。なぜ「俺たち」は、変わらずにはいられないのだろう。』 生きるということは変わるということ。











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