クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)
(2008/04/15)
西尾 維新

商品詳細を見る


クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)
(2002/02)
西尾 維新take

商品詳細を見る


::: エンターテインメント・ミステリ ::: ★☆☆☆☆


ごみステリ。。。 


いわゆる色物(メフィスト賞)から飛び出た、ミステリの名を借りたオタク本。 (´ー`)┌
個人的に、まさかとは思うが “本格” の肩書きを背負わなければ許せる範囲。
ミステリ好きには倦厭される可能性120%ですが、ゲームやアニメ・漫画好き、キャラクターに固執(俗にいう萌え)できる人なら、より一層楽しめる本でしょう。
エンターテインメント要素が非常に強いので、頭をからっぽにして読めれば面白い作品である。


作家のデビュー作品というのは、大抵が読者に影響を与える要素が多いのですが、本作品にはそれがない。
それは作家自身が、森博嗣や清涼院流水、京極夏彦らの影響を受けすぎていて、彼らの良い(悪い?)部分をコピーしまくった結果だと思います。
しかも劣化コピーだね。 (´ー`)┌


とにかく商業意識の強い本という感じを受けた。
ミステリが好きで書いたといよりは、手っ取り早く売れる為のプロセスを辿ったとしか思えない。
そのターゲットとなったのが、金を落としやすいというか、金になるオタク様。
さらに購買力のありそうなオタクゾーンに目を向けた結果、装丁をイラストを用いてライトノベル風にし、ゲーム感覚な内容で、アニメ・漫画チックなキャラクターに文体と。。。
どれか1種類でも趣味としているオタク様なら、まず間違いなく買うでしょうね。
装丁に関して言えば、普通にミステリーが好きという男性には、恥かしくてちょっと手が出そうにない。
ティーンならまだしも、社会人の男が当たり前のように恥かし気もなく、手にしてレジに行く姿を見たら、わたくしだったらおもいきり引くね。
とかいいながら、個人的にはあのイラストはかわいいなぁと思ったりする。
中味が本格的なミステリーだったら、間違いなくミステリーファンを増やしたことだろう。










※ これ以降ネタバレしてます。




































内容に関しては主人公いーちゃんと玖渚友が、孤島での密室連続殺人に挑むというありきたりな設定。
トリックに関してはもはやSF? と思うほど現実離れしてます。
そこが漫画小説と言われる所以なんでしょう。
それについてあーだこーだと言っても意味がないので、敢えて無視します。
物語では、天才、天才と天才ばかり(しかも女ばっか)が登場してくるのですが、この人は天才だと紹介されるだけで、天才たる立証がない。
どのへんが天才なのかわからないうえに、どうみても天才とは程遠い凡人集団。
専門知識も素人に毛が生えた程度で薄っぺらで、人物描写同様に厚みも深みもない。
そもそも天才集団のくせに、殺人事件を誰一人解決できないのがおかしい。
それどころか、超能力者までいちゃだめでしょう。
人の心が読めたり、予知までできたら、ミステリとして成り立つわけない。 (´ー`)┌
一番読んでてイラついたのが、主人公が事あるごとに、 “戯言” と連呼するのだ。
クドイし、しつこいし、うざったい。
主人公が語るまでもなく、この小説事態戯言でしかないのは承知のはず。
そうまで強調して “戯言使い” とやらの称号を主人公にあてがりたいのか?
単に次回作の為のシリーズ名が欲しかっただけか?
というのも主人公を始め、登場人物のほとんどが謎だらけのキャラ設定だからだ。
初めから次回作を考慮してるとしか思えない手際の良さ。 (´ー`)┌
その為、主人公がくだらない精神論をあ〜だこ〜だとのたまっても、人物像が確立していないため、読んでるほうは理解不能。
それに付き合う気はさらさらないですがね。 (´ー`)┌
全体的にキャラクターの精神年齢がとてつもなく低いよ。。。
著者に言わせれば、 “天才は普通の人とは違うから” と逃げるんでしょうけど。
そして玖渚友の自称 “僕様ちゃん” には鳥肌が立つ。
はぁ〜? アホかと思ったね。
完全に引く、あのキャラ。 (´ー`)┌
個性的なキャラクターというのをアピールしているつもりなのか?
今時、不思議ちゃんキャラはないでしょ。
健全(?)な大人はついていけません。
それとも敢えて、オタクモードにチャンネルを合わせただけなのか?
イモくさく、甘ったれた話し言葉のセンスの悪さ、文体自体は難しくないのに異様に疲れました。
言葉を壊すならもっとクールにやって欲しいものです。
何よりわたくしを一番不快にさせた一文がこれ。

『かなみさんは殺された。 オーケイ、これはもうすんだことで、終わったことです。』

人が殺されても蚊を潰した程度にしか感じず、日常的な出来事のように振る舞うキャラクター達。
感情移入など問題外だし、こんなセリフを主人公に言わせる著者の人間性をも疑いまくり。
フィクションだとしても、わたくしだったらオーケイなどと軽々しく書けません。
著者とわたくしとでは、ミステリーにおいての美意識が違いすぎて話にならない。 (´ー`)┌






(  ゚_ゝ゚) { 『様式美を信仰して疑わない作家ロボットにはゼッタイ創れない物語』 新しいものを生み出す力も、古いものを守り続ける力も等しいはず。。。






テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌


















管理者にだけ表示を許可する


| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2009 snook. de book, All rights reserved.
FC2ブログ