::: ミステリ ::: ★★☆☆☆
まんまと騙されました。『このミステリーがすごい! 2005年版』で12位にランクした作品。
解説に興味を持ち図書館で借りました。
ミステリ = 殺人事件 という公式が当たり前と思ってるわたくしには、後ろからいきなり頭を金槌でかち割られたような衝撃でした。
広義な意味ではミステリーなんでしょうけど、恋愛をモチーフにこれだけ練りに練った作品が出来るとは思いもしませんでした。
プロットとしては非常に面白いのですが、いかんせんわたくしは恋愛小説が死ぬほど嫌いな人間。
なので、星2つです。 (´ー`)┌
※ これ以降ネタバレしてます。騙された原因としては、やはり本格ミステリを期待して読み始めたのに、ただの恋愛小説と早合点してしまったことでしょうね。。。
その為、気合なんか入るはずもなく、適当に流し読みしてしまった。
ただ、読んでいておかしいと思った点がいくつかあった。
まず、合コンに出席するのに、恋人から貰ったバースデイプレゼントの指輪を左手薬指に嵌めていくか?
SideAでは、富士通に入社したと話していた鈴木が、SideBでは、慶徳商事の子会社に務めていることになってるし、繭子が便秘で入院したっていう話も現実的にはありえそうもない。
鈴木夕樹の愛称をたっくんにするところもかなり苦しい。
繭子は社会人のくせに、東京にいる辰也に逢いに行かなかったり。。。
極めつけは、SideAの鈴木はモテないくんだったのに、SideBの鈴木はモテるくんで、かなり性格的にも違いが目立った。
などなど。。。違和感を感じずにはいられない場面がちょこちょこと出てはいた。
これらはラストで懇切丁寧なネタばらしが無いので、読者にわかりやすいように、わざと設定したような気がしますね。
作者の企みはかなり徹底してるし、見事に読者を嵌める事に成功している。
違和感を気にしなければ、普通に恋愛小説としても読めてしまう。
ただ、個人的には最後のネタばらしに至るまでの、恋愛ストーリーがチープ過ぎてダメダメですよ。 (´ー`)┌
合コン、モテない男にかわいい彼女、遠距離恋愛と、今時の恋愛小説にこれはないでしょ。。。
これも作者の狙いなんでしょうかね?
読んでて恋愛ストーリー自体に興味を持たせてしまうと、逆に伏線に気づかれるとでも思ったのでしょうか?
わたくしのように、つまんねぇ〜恋愛小説だと思わせて、集中して読ませないための策略なんでしょうか?
最後まで意味不明だったのが、ドラマ『男女7人夏物語』を取り上げたり、昭和のヒットソングを目次に使用することに何か効果を狙ってるはずなんですが、わたくしにはただ物語の年代を古くさくしただけにしか感じませんでしたが。。。 (´ー`)┌
ラストで嵌められた事に気づいたわたくしは早速やったことがあります。
もちろん、タイムテーブルを作りましたよ!
この暇人め。 (´ー`)┌
繭子という女は純情ぶりぶりしてますが、恐ろしい女ですよ。
辰也が東京に行くとわかったらすぐに、合コンに参加すべく計画立ててるんですから。
処女の演技もなんなく演じ、2人の男を両天秤にかけ、自分にとって利益になる男を最終的に選んでるんですから。
怖いというよりは、生理的に好きになれない女ですね。 (´ー`)┌
恋人がいる男を奪おうとする石丸さんの方があからさまな分だけまだまし。
繭子もそうですが、著者にも好きになれない一部分を垣間見ました。
繭子が堕胎する為に、夕樹に週末のデートを断るのですが、その理由が、 『便秘で入院した』 ですよ。。。
フィクションとはいえ、堕胎するという行為を、うんちしてすっきりしたみたいな表現するのは、嫌悪を感じずにはいられません。
というのも理由なんて何でもいいはずじゃないですか?
風邪だっていいし、法事でもいいし、なのに敢えて便秘という表現を使ったことに、著者は無神経な人だなぁと思わざる得ない。
( ゚_ゝ゚) { 『2度読まれることをお勧めします』 2度と読みません。
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