世界の中心で、愛をさけぶ 世界の中心で、愛をさけぶ
片山 恭一 (2001/03)
小学館
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世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫世界の中心で、愛をさけぶ 小学館文庫
(2006/07/06)
片山 恭一

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::: 文芸 ::: ★★☆☆☆


図書館で借りました。 すみません。
手にした瞬間、嫌な予感がしました。
ものすごく薄い。。。比例して人間描写も薄いんだろうなぁ。。。と。


結果を言えば、著者は “純愛” をテーマに書いたのではないよ。
人間の生死、“死生観”を表現したかったんじゃないの?
それをこの作品で一儲けしようとした連中が、冬ソナに負けじと純愛に仕立て上げた気がしてならない。
というのもティーンエージャーの恋に、手馴れた大人の恋愛につきものの打算があるわけもなく、当然、誰でもどんな恋愛でも純粋だと思うから。
もったいないな、何故、そこらに当たり前のように落ちてるテーマを全面に押し出しちゃったんでしょうね。
わたくしは著者の死生観のほうがよっぽど面白いと思いましたけど。
その事を延々考えていたから全然泣けませんでしたよ。


本の薄さや、読みやすい文章、主人公が高校生と考えれば、これは大人が読んで充分に満足できる本ではない。
ティーンエージャーをターゲットにしつつも、大人の人もそこそこ読める。
この手法って思いっきり、ハリポタと同じですよね。 (´ー`)┌
読書離れを瀬戸際で防いでいるのが、こんなセコイ手口なのかと思うと淋しい限りですよ。
正直、この程度の本を読むくらいなら、映画を観たほうがいいかもしれません。
ただ、映画で著者の死生観がしっかり描かれているかが問題ですけどね。


わたくしが興味を持ったのは、ちゃちな純愛ストーリーではなく死生観だ。
その中でも数行の下りが好きですし、とても考えさせられるものがある。


あの世って、この世の都合で作り出されたもの

いまあるもののなかに、みんなある。 みんなあって、何も欠けてない。
だから足りないものを神様にお願いしたり、あの世とか天国に求める必要はない。
それを見つけることの方が大切。

好きな人を亡くすことは、なぜ辛いのだろうか。
別れや不在がそのものが悲しいのではない。
その人に寄せる思いがすでにあるから、別れはいたましく、面影は懐かしく追い求められる。
悲哀や哀惜も、人を好きになるという大きな感情の、ある一面的な現れに過ぎない。



などなど、これって特に若い世代に気づいて欲しいことなんじゃないでしょうかね。
自分にないものに憧れるから、それを持ってる人を妬んだり、傷つけたりする。
けど、全ての人間があらゆる可能性を持っている。
ただ、それに気づかなかったり、活かせなかったりするだけ。
亡くなった人のそばには必ず悲しむ人がいる。
そんな残された人や、人を好きになる感情について、わかりやすく教えている。
この本だけが全てではないけど、こんな思想もあるんだと少し目の前が開けてくる。
自殺や、誰かを殺したいという感情に取り付かれてる人は是非読んでみて下さい。
校長先生の下手な説法よりよっぽどマシです。


永久不変の愛 = 純愛 みたいなイメージがありますが、人間は生き続ける以上、あらゆる全てが常に変化しています。
たった1つの思いすら保ち続けることも不可能と言ってもいい。
まさに諸行無常ですよ、ひとへに風の前の塵に同じですよ。
それはとてもつもなく儚く、無常なことなんですね。
物語のラスト、 “儚さの灰” を自然に還すシーンは象徴的でした。





(  ゚_ゝ゚) { 『泣きながら一気に読みました。 By 柴崎コウ』 へぇ〜 σ‐ ̄)ホジホジ( ̄▽ ̄)δ⌒・ピンッ





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