逃げろ光彦―内田康夫と5人の女たち (幻冬舎文庫 う 3-6)逃げろ光彦―内田康夫と5人の女たち (幻冬舎文庫 う 3-6)
(2008/10)
内田 康夫

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逃げろ光彦 内田康夫と5人の女たち (ジョイ・ノベルス)逃げろ光彦 内田康夫と5人の女たち (ジョイ・ノベルス)
(2005/10/19)
内田 康夫

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::: サスペンス・ミステリ ::: ★☆☆☆☆


『龍神の女 内田康夫と5人の名探偵』 の姉妹版の作品とでもいうのでしょうか。
『逃げろ光彦 内田康夫と5人の女たち』 というタイトルで、2005年に著者としては珍しく短篇を発表しました。
初出は、実業之日本社よりノベルスとして刊行されましたが、2008年に、幻冬舎より文庫化されました。
出版社が違う。。。要は、売れなかったということなんでしょうね。
いつもの通り、図書館でお借りしましたので、わたくしは無傷。(笑)


さて、本書の内容に触れる前に、怒りの一言がある。
それは、タイトルのつけ方が、だまし討ちというか、もはや詐欺じゃないか!? ということ。
“逃げろ光彦” といかにも浅見光彦シリーズの短編集ですよ〜と、連想させておきながら、5本の短篇のうち1本しか入っていないんだからひどいよ。
さらに、副題として “内田康夫と5人の女たち” とあったら、浅見光彦シリーズの登場人物として存在してる、作家・内田康夫と想像してもおかしくないじゃないか!?
シリーズに詳しい読者であれば、軽井沢のセンセこと内田康夫が何らかの事件に絡んだ女性5人と関わり、例によって浅見ちゃんに助けを求めるというパターンの短篇なのか。。。と思いたくなるところ。
追い討ちをかけるかのように、裏表紙のあらすじでは、浅見光彦が登場してくる短篇の概略しか明記していない。
大概の短編集のあらすじには、最後で、 “表題作を含む〜篇を収録” といった具合に、明記するのが通例だと思うのだが。。。
何の予備情報も無く、本だけを手に取っただけでは、浅見光彦シリーズの短編集と勘違いしてもおかしくない。
というか、勘違いするはず。

浅見光彦ファンだったら、1篇の短篇でも買わずにはいられないだろう。
そんなファン心理を見越した抱き合わせ商法だ。
内田康夫といえど、ノン・シリーズの、しかも官能短篇小説なんぞ売れるわけがない。
こんな詐欺まがいの商売しようなんていう出版社と、それを許可した作家の本なんか誰が金を出してまでも買うか。
読者に対する誠意が全く感じられない。
読者を騙して得た金で豪華客船で世界一周ですか。。。成金作家とは楽な商売でいい。













※ これ以降ネタバレしてます。









































著者の短篇自体あまり読んだ事がない。
2004年に刊行された 『他殺の効用』 ぐらいですか。。。
こちらは、浅見光彦シリーズとしては2本収録されてましたが、どちらにしても短篇は面白くないというのが率直な感想。
著者自身も本書のあとがきで、短篇は苦手と語ってますね。

作品のテイストは、初期の赤川次郎のサスペンス(恐怖)小説といった感じです。
ただ、サスペンス・ミステリーとは名ばかりで、官能小説といった方が近いです。
内田康夫の官能小説って、初めて読みましたけど、お世辞にも上手いとは言えないです。
浅見光彦シリーズは、基本的にほぼ女性ファンで占められており、そんな先入観がある作家の本を、男性読者が買うかどうか微妙。
というのも、本書の官能っぷりが女性向きではないから。
表現が生々し過ぎるのも女性にとっては痛いし、比喩表現もとんちんかんなところがあって、興醒めなのである。
また、登場してくる女性が皆、出会ったばかりの男性とすぐベッドインするのも考えにくく、相当欲求不満な女性ばっかりなのねと辟易。
そんな中で、いい年こちゃってる浅見くんだけは、清廉潔白で、ぼくどぉ〜て〜いだもん♪みたいな顔して登場されても浮きまくりです。(笑)



・埋もれ火

官能部分は抜きにして、本書では1番良かった作品。
サスペンスとミステリのバランスが良い。
物語の世界でも、現実の世界でも、女を狂わすのは、ダメなヒモ男ってところだけは納得。



・飼う女

実に恐ろしきは、女の第六感。
棺桶に片足突っ込んでいる年季の入ったおばばほど恐ろしいものはないですな。(´ー`)┌



・濡れていた紐

密室殺人!?(゜ロ゜)
と思いきや、隠し部屋発見??(オイオイ)
自殺でなきゃ、殺人なんだから、密室なわけないだろうに。
密室でなきゃ、当然、鑑識が部屋を調べまくるだろうに。
そんな基本情報は前提として読んでいる読者に、何ともひどい展開な作品。
自殺か、他殺かにしても、隠し部屋がある可能性にしても、全部ど素人が優位に推理を展開するのはあまりにも無茶。



・交歓殺人

財産家の姉妹を交換殺人で殺っちまおうという夫たちの殺害計画を見通した、姉妹が逆に夫を殺害するパターン。
だが、一文無しのヒモ夫を殺すことで何かメリットがあるのだろうか?
普通に浮気を盾に離婚請求した方が、リスクが無いはずなんですが。。。(´〜`)



・逃げろ光彦

怪しげな女は、囮捜査官(実際はFBI捜査官)じゃないの? と薄々わかるだけにサスペンス性は皆無。
浅見くんの推理も何の伏線も、脈絡もなく唐突過ぎる。
“六本木ヒルズ” の連呼で、当時有名なビルだっただけにこれが言いたかっただけの作品? と思ってしまうよ。(笑)









(  ゚_ゝ゚) { 『愛することは信じる事。』 演歌っぽいです。。。








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