亡国のイージス 上  講談社文庫亡国のイージス 上 講談社文庫
(2002/07)
福井 晴敏

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亡国のイージス 下  講談社文庫亡国のイージス 下 講談社文庫
(2002/07)
福井 晴敏

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亡国のイージス亡国のイージス
(1999/08)
福井 晴敏

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::: サスペンス・アクション ::: ★★★☆☆


原作を読む前に映画版を観ました。
戦争映画大嫌いのわたくしの予想に反して面白かった。
ただし、映画は明らかに寸足らずな内容だったので、これは原作を読むべしと思い、珍しく買ってしまいました。( ̄ー ̄)ゞ


感想は、星3つということで、満足のいく作品だと思う。
ただ恋愛小説が好きとか抜かす女性には向かないであろうことは明白。
一般的に、戦争ものとか、ミリタリー系のジャンルは女性向きではないとは思う。
わたくしも専門的な話になってくると、飛ばしたりしましたから。。。(´ー`)┌
男性は好きだろうなぁ、特に軍オタにはたまらない作品なのだと思う。
それでも女性にも好評だったのは、一重に如月行というキャラクターのお陰でしょう。
ここらへんは商業的(キャラ本)な戦略を感じますけどね。(´ー`)┌

褒められるべき点は、自衛隊に関する情報量が半端じゃないし、よく勉強してることですかね。
著者は元々軍オタなんですかね?
日本の自衛隊は専守防衛が大前提とはいえ、本質的には拳銃を持っている暴力団と変わらない。
人を殺す、戦争する為だけに作られた、道具であり、機関であり、システムで、そこに注目すること自体、わたくし個人としても、おそろく一般的女性観としても興味の対象外だと思う。
フィクション、エンターテインメント作品だとしても、普段なら積極的に読んだりしようなんて思わないです。
今回は稀にも読む機会があり、自分の知らない世界、苦手な分野のレンジを、ちょっとでも広げられたという点では、非常に評価できる作品だと思いました。
よくあれだけ取材したなぁと感心します。
その分、とにかく文章は漢字ばっかでしたけどね。'`,、('∀`) '`,、


小説全体としては、上下巻でしかも一冊がぶ厚い。
難しい専門用語だとか漢字が多くて、活字に慣れていない人には苦痛だと思います。
せめて、ページを減らして、展開をスピーディーにしてくれれば読み易いのではないでしょうか。

内容としては、エンターテインメント性が非常に高いと思いました。
自衛隊や戦争観がテーマであり、政治や外交での心理的戦略や、テロにおける実践的戦略という要素があり、個人的にはそこが読んでいて1番面白かったです。
様々な立場いる人々の思惑が絡み合っていて、戦っているのがヒーロー一人称だけでなく、多角的な視点で読めて良かったです。


演出がマンガとか、映画によく似ていて、ドラマチックな展開は上手だなぁと感じました。
ただ、読んでいてすごく似てると思ったのが、アニメ 『機動戦士ガンダム』 ですよ。
あの世界観にそっくりだと。。。特に、精神論的なものが。
ディテールは違うのですが、あのSFアニメを現代風にアレンジしたら本作になるのだろうと。
そう考えたら、オリジナリティに欠けるのかとも思えてくる。
それと1番ダメだったのが、人間描写ですね。
スケールがでかいストーリーなのに、登場人物の数名が怖いくらいに幼児性のある人間なのですよ。(´ー`)┌
さすがにこれにはついていけないです。
表現力がある(くどいですが。。。)作家さんだけに勿体無い気がしてならない。
もう一つは、拍子抜けするほどの事件の顛末です。
映画を先に観ていた人は、肩透かしを食らうこと間違いない。
アレだけの大事件だったのに、そんなオチかよ!? と突っ込んだよ。
最後の最後は爽快感を感じたかったのですが、残念です。













※ これ以降ネタバレしてます。




































幼児性のあるキャラクターその1、宮津艦長。
その2、ホ・ヨンファ。

ひどいです、このキャラクターの精神性の幼稚さには呆れます。(´ー`)┌
宮津艦長なんか49歳にして、しかも国家と国民の安全を守ることを生業にしている、人望厚い人格者という設定なのに、息子を殺されたからといって、日本人大虐殺を企てるなんて噴飯ものだ。
包丁片手に渥美くんを殺しに行くというシンプル・プランで済むことじゃん。。。
宮津艦長のような人間が現実にいたとしたら、普通の一般ピープル間なんて、殺し合いが日常茶飯事だなこりゃ。
ニューヨークよりも危険な、殺人事件多発国家になりますよ。ほんと。

さらに、ホ・ヨンファなる勘違い野郎もひどかった。
猿山のボス猿、井の中の蛙って言葉がピッタリです。
こいつは、おもちゃが買って貰えるまで、泣いて駄々こねまくるタイプですね。(´ー`)┌
最後は妹にまでも見限られる憐れな犯罪者です。

その他、宮津艦長とゆかいな仲間たちも含め、ヒール役の人間性の描写があまりにもひどくて、もはや笑うしかない。

そして、テロ事件の顛末が、ひどい。
素直なわたくしとしては、GUSOHを仙石が奪還して、ヨンファもぶちのめして終わると思ってたので。。。
ヨンファが強奪した全てのGUSOHが実はダミーだったなんてオチやめてくれぇ。
じゃ、今までの犠牲者は一体何の為に死んだんだよ!? と根底から覆されちゃったっす。(´ー`)┌


上記でも書きましたが、著者は絶対ガンダム・オタクだと思う。
本作はその臭いがプンプンするんですよね。
世界観はリアルな戦場を描いた、 “ファースト・ガンダム” で、キャラ設定は、奇人変人キ印が登場しまくる “Zガンダム” だな。
ガンダム的イージス劇場としては、独立戦争をしかけるジオン軍は、宮津艦長とヨンファ率いる民族浄化思想軍団で、地球連邦軍は防衛省。
赤い彗星は。。。ヨンファですか? 妹とイチャついてるとこなんかピッタリだ。
しかも妹は、ララァとセイラとフォウをミックスした感じですよ。
対する、白い悪魔ことカミーユが如月行で、如月行を見事修正に成功した仙石恒史がブライト艦長とか。。。'`,、('∀`) '`,、

って、わたくしもガンオタじゃん。。。







(  ゚_ゝ゚) { 『戦場では、考えた者から順番に死んでゆく』 現実は厳しいのである。






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