::: ミステリ ::: ★★☆☆☆
いつも通りの凡作です。
タイトルの 「紅藍の女」 が全く生かされていない。
宣伝コピーの “わらべ唄の謎に挑む” も挑んでないし。
章ごとの副題も、様々なわらべ唄の歌詞を使っているのだが、内容と関係ないし、端にわらべ唄と聞いて感じる不気味さだけをインパクト欲しさで副題にしたって感じです。
ついでにいうと、本作の浅見ちゃんはちょっと性格悪いし、女たらしな印象を受けた。
※ これ以降ネタバレしてます。冤罪で35年もの間、刑務所に入れられていた男の復讐劇と思い込ませておいて、実は、真犯人による金銭目的の連続殺人でした。
しかも、犯人の計画たるは、ずさんなもので、ほとんど行き当たりばったり。
こんなミステリにひっかかる読書もそうはいまい。(´ー`)┌
犯人の特定までは、わからずとも、復讐とみせかけた第三者の犯行だってことぐらいは簡単に予想がつく。
一人だけ殺すならまだしも、3人も4人も殺さなければならないとしたら、わざわざ復讐だってことをわからせるような殺害方法はしないし、狙われている人間が警戒したり、警察に感づかれる事を考えたら、殺す順番も考慮するはずで、刑務所で35年も計画していたとは思えない。
その点だけでも考えれば、本当は、もっと現実的な殺人事件と想像がつく。
ミステリとしては褒められた出来ではない。
浅見ちゃんの推理も、推理といよりは、勘の割合が高い。
シャーロック・ホームズのように神がかっちゃってました。
こんなこと誰でもわかりますよ (´ー`)┌ みたいな態度がハナにつきます。
浅見ちゃんの思考能力が、さも一般常識的な扱いには、著者の奢りを感じます。
そのお高いハナをポッキリと折りたくなります。
わらべ唄の謎とやらも端に、不気味さを強調させることと、関係者が山形県の出身であるという関連付けだけの役割でしかなく、わらべ唄の本質を利用した殺人事件でもない。
せめて、横溝正史の 『悪魔の手毬唄』 や、アガサ・クリスティがマザーグースを用いるような、趣向がされていたら、面白かったのですが。。。
( ゚_ゝ゚) { 『浅見光彦、わらべ唄の謎に挑む』 わらべ唄ってどれも怖い内容だよな。
テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌