::: ミステリ・ファンタジー ::: ★☆☆☆☆
“トリックスターズ”シリーズ第一弾です。
読んでしまって、失敗。。。?
ラノベとしては稀な、本格テイストのミステリという評価を期待して読んだのですが、好みの作品ではなかった。。。( ̄〜 ̄)
魔術と推理小説の融合が成功しているようには到底思えない。
ハリポタとホームズを足して割った感じです。
というか、魔法とミステリの融合としては、明らかにハリポタの方が上だと思う。
魔術と歴史を上手く混ぜ合わせたり、魔術に関する詳細な設定は、日本人が好きそうなほど、チマチマ(面倒臭いともいう)していて、ハリポタのいかにも子供向けみたいな設定よりも綿密だ。
だけど、個人的には、ミステリとしての面白さ、本質を考えた場合、ハリポタの方が、魔法を上手にミステリの中に組み入れられていたと思う。
無駄に複雑な設定よりも、シンプルでトリックがわかったときに驚きが大きい方が好みだなぁ。
それと、正直、ミステリ好きとしては、今更な使い古された “読者を騙す手法” を用いられても新鮮さはない。
著者本人は、ミステリを読まない人なんですかね?
読みこなしていたら、フェイクとして利用するのは別として、堂々とメイントリックとして使わないと思うのですが。。。
※ これ以降ネタバレしてます。全体的な印象からいうと、作品事体が、恐ろしいほどに幼稚だった。
キャラ同士のくだらない口喧嘩にしても、ちゃん付けし合うネーミングセンスのないあだ名とかさ。。。
正直、現代の大学機関で、魔術を学問とみなした学部があるという設定自体に引いた。。。
フィクションだってことは百も承知だが、小説でごっこ遊びしているような情けなさを感じた。
端から本書を買う気はサラサラなく、図書館で借りて大正解だったと言える。
抽選で選ばれたはずのゼミの生徒(6人)が、何で女性ばかりなのかとか、警察が爪の先ほども役に立っていないなど、突っ込めばきりがない。
中でも、1番気になるのが魔術そのものが学部として成立する理由とか、そんな学部を選択した生徒が将来どう社会に貢献していくのかといったような事は敢然と無視。(笑)
そのくせ、魔術そのものに関しては、気持ち悪いくらいに詳細な設定があったりする。
こんな中途半端な設定になるくらいなら、ハリポタのように魔法そのものを完全に認めた方が潔いし、ミステリとしてもフェアに書ける気がする。
本書では、魔術を認めておきながら、なんだかんだ理屈をつけて、結局のところ魔術で出来ない事の方が圧倒的に多い。
魔術で出来る部分にしても、現代の科学力や、技術力を持ってすれば可能だったりする。
ちなみに、今回のハウダニットの根幹でもある人間の外見をコピーすることが出来る能力は、魔術で実現可能なのに、箒に乗って空は飛べないという方のが明らかにおかしいだろうと思える。
空を飛ぶ方がどう考えても実現し易いじゃないか。。。
魔術で出来ること、出来ないことの境界線が非常に曖昧(アンフェア)。
アナグラムも強引。
大仰な語り口ばかりが目立ち、それこそ詐欺っぽい作品ではあるな。。。(笑)
ミステリーに関しては、フーダニットもハウダニットも叙述的なトリックもバレバレで悲しいくらいです。(´ー`)┌
セキュリティーシステムが万全な構内に、何の痕跡も残さずに犯行の為の細工出来る人間って、理事長くらいしかいないだろうに。。。
しかも、人間をそっくりコピー出来る能力を持った魔術師(アレイスター・クロウリー)までいるときたひにゃ。
真犯人とトリックも見破れるってもんだ。
ひどいのが、事件が起きた魔学部の屋上の隣の建物から、凛々子に催眠をかけて、顔を切り裂かれたように細工したなんていうオチは知りたくなかったですね。。。-y( ̄Д ̄)。oO○
凛々子をコピーした犯人(アレイスター)が屋上に上がって、凛々子に成りすましたというフェイクのトリックの方がまだマシ。
そして、 “ぼく” こと天乃原が “女性” だったという叙述的なオチもムカっとくる。
それやったからって何なの?(怒)
事件との関連性があるならまだしもね。。。(´ー`)┌
きちんと魔術のルールを決めてくれないとフェアとは言えず、次巻を読むのがツラいなぁ。
読む気でいるのか。。。(笑)
( ゚_ゝ゚) { 『これは推理小説を模った現代の魔術師の物語――。』 っつか、誰が見てもペテン師ですけどね。。。
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