::: ミステリ・ホラー ::: ★☆☆☆☆
毎回、思うのですが、早くこのシリーズ完結しないかなぁ。
嫌なら、やめればいいじゃんと自分でも思うのですが、一度シリーズ物を読み始めてしまうと、最後まで読まないとすっきりしないのと、難しい本でもなく、手軽に読めてしまうため、ついつい新作が出版されると図書館で借りてしまいます。
著者には申し訳ないが、今回も図書館でお借りしました。
ちょっとタイミングがズレたために、4作目を読んでいる時点で、既に5作目を読了している状態です。
このシリーズを読んで、一番頭を悩まさせるのが、個人的な評価なんですよね。
これまた著者には申し訳ないが、わたくしの感性にはあまりマッチしていないため、他の作家さんと比べたりしちゃうと、ほとんどが、星1つという評価が基準になってしまっている。
そのため、シリーズ内での良し悪しの評価がさらに困難な状況。
本作も正直なところ、八雲シリーズの他作品と比べると、星1つもあるのかなぁと思うところなのですが、清○院●水のような、読者を嘗めてるとしか思えない作品を商品化するような作家でもないので、星無しともし難い。
ただ、作品としてのレベルが小学生高学年〜中学生程度と考えると、評価が低くなるのもやむ終えない。
この評価も好き嫌いという主観的なものと、読者対象年齢にもよるのでどうでもいいのですがね。(´ー`)┌
本作は、シリーズ内でもかなりクオリティが低いです。
先に5作目を読んでいるせいで、同じネタ使ってやがると思う部分もあるし、ミステリとしても、著者はトリックを隠す気があるのかと、終始首を捻るほどだった。
全体的に、あまりにもご都合主義的すぎる。
物語自体が、ホラーなのでそういう点では、漫画チックだろうとかまわないのですが、それ以外の、現実世界、現実社会での描写が、滑稽なくらい現実感がない。
現実逃避とも思えるほどに。。。(´ー`)┌
登場人物の哀しい過去や、苦しみのわかりやすい部分の、上っ面だけを取り上げて、かわいそうでしょう? と感情だけを押し付けているように思える。
普通に感情を持っている人間だったら、目に見えてかわいそうと思える人間に対して、同情を寄せない人はいないと思うんですよね。
そこを取り出して見せるまでは良いのですよ。
後は読者の感性まかせだと思うのですが、さらに装飾、強調して押し付け、1つの感情を引きずり出す必要性はないと思う。
問題はこの作品での人間の描き方が、悪い人間は頭のてっぺんから、足の先まで悪汁100%であるかのような描き方なのかもしれない。
罪悪を犯すことに、恐怖感や罪悪感、後悔の気持ちというのが、欠片もない犯罪マシーンのように思える。
ウルトラマンとか戦隊ヒーロー物のTVか、時代劇を見ているようで子供っぽいのだ。
確かに正義が圧倒的に強く、必ず勝利するという勧善懲悪なストーリー設定は、読んでいて気持ちが良いものだが、現実には正義だと思っている事が、必ずしも正しいとは限らないと知っている人間には、嘘臭く感じてしまう。
主人公の八雲には、青臭ささがある好青年とは異なり、アンチ・ヒーロー的な、陰の部分が多分にあると思っているので、わたくしとしては、犯罪者の心理というか、内面に踏み込んでもっと深く描いて、少しでも読者に対して問い掛けがあったり、固定観念を覆すような、揺るがす部分が欲しかったと思いました。
※ これ以降ネタバレしてます。5作目でも書いたのですが、ネタが古いです。(´ー`)┌
特に5作目では、催眠術を利用した犯罪を大々的に用いているので、何故、本作で使っているのか疑問でした。
結局、そうしないと整合性が取れないからという著者の都合なのかなと思える。
のっけから、登場してくる精神科の女医にしても、どう見ても事件に関係しているとしか思えないし、火災事故での子供の入れ替えトリックも子供だまし。
本シリーズは、 “不思議” という意味でのミステリではなく、 “推理” という意味でのミステリだと思うので、謎解きに関してはお粗末な結果で残念です。
ホラー部分に関しても、思い切り不可思議な現象を描いても良かったと思うのですが、ただ、幽霊が出てくるだけで、人間と幽霊と大して差がなく、非現実性(八雲の特性)が活かされていない。
これも毎回書くのですが、晴香と石井の存在意義をいつも思う。
この2人は、物語の緊迫したシーンに対して、コミカルな演出で緩急をつけるための役割を担っているのだが、彼らの描き方といったら、毎回、犯人にとっつかまるわ、役に立たないどころか、足ばかり引っ張るおバカな晴香に、こけたり、オーバーリアクションで笑いがとれると思っている古い演出で描かれた石井にはうんざりです。
同じ事の繰り返しは飽きますし、成長が見られない。
その辺からも、あからさまな、八雲と後藤の引き立て役でしかなく、キャラクターに対する愛着のようなものが感じられない。
せめてドラマ 『古畑任三郎』 に登場してくる今泉くらいの存在感や変化が欲しいです。
また、催眠術もそうですが、本作では “人体自然発火” や “屍蝋” 現象なるものがでてきますが、『特命リサーチ』とか、『奇跡体験アンビリーバボー』を数年前から見てる人なら、周知のことなんですよね。(´ー`)┌
そんな古いネタを持ち出してこられてもなぁと。。。
著者は若い方(脳みそも)だと思うので、もうちょっと新鮮かつ斬新なネタでお願いしますよと言いたい。
しかも、プールのボイラー室のような場所で、屍蝋した死体が、人体自然発火現象を起こす確率って、とてつもなく低いと思う。
( ゚_ゝ゚) { 『彼らは神の息によって滅び、怒りの息吹によって消えうせる』 神様って以外と容赦ないね。。。
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