Bk.119 ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ浸蝕/ウィキッド エンブリオ炎生

23:25 Wed 09.01
ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ侵蝕 (電撃文庫) ブギーポップ・カウントダウン エンブリオ侵蝕 (電撃文庫)
上遠野 浩平 (1999/12)
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ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生 (電撃文庫) ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生 (電撃文庫)
上遠野 浩平、緒方 剛志 他 (2000/02)
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::: SF・ファンタジー ::: ★☆☆☆☆


ブギーポップ・シリーズ第七弾です。
タイトルが異なるので、上下巻だとは思わず、年をまたいで読みました。(ヤレヤレ)
面倒臭いので、上下巻として出版して欲しいです。イラっとします。(笑)
浸蝕(上巻)と炎生(下巻)との間があいてしまったせいか、印象に残らない作品でした。

2007年の年末から立て続けにこのシリーズを読んできたので、厭きてきたというのが正直なところ。
著者の創造性の豊かさには脱帽です。
いくらでもストーリーのネタは尽きないのでしょうが、さすがに着地点が見えないままズルズルと引っ張られても、達成感を感じられないので、飽きちゃいますよ。。。


さて、今回はなつかしの “ポケステ” が注目のアイテムでした。
本書の初版は1999年ですが、そんな時代に流行したゲーム機でしたっけ?
もっと古いイメージがあるんですが。。。
内容としては、超能力対決? ってことなんですかね。
というか、ヒーロー対アンチ・ヒーローの、1対1のバトルを中心に描いてて、女性向の内容ではないかな。。。











※ これ以降ネタバレしてます。




























正統派ヒーローの高代亨とアンチヒーロー・フォルテッシモの孤独なヒーロー対決でした。
ですが、悪役として登場してきたはずのフォルテッシモが、意外と真面目で素直なヤツだったのには笑いましたね。。。
ブギーポップにおちょくられてましたし。。。
フォルテッシモは、自身の能力を過信していて、そこが唯一のウィークポイントであることに全く気付いていないとこがおバカ。
カッコばかりで実力が伴なわないアイドル歌手みたいなヤツでした。


それにしても、このシリーズでいつも気になっていたのが、痛みの感覚というものを一切感じないという点。
高代なんて、ケガも多い上に、片目を失ってるのですが、全然平気でしたよね。。。
普通、痛くて決闘なんかしてらんないと思いますが。。。(´ー`)┌
マンガチックなラノベだし、誰もそんなこと気にしてないか。。。







(  ゚_ゝ゚) { 『人は皆、生きるだけの価値があることを探すために生きているのさ』 探しきれずにご臨終っていうのが一般的。








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Bk.118 ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師

23:46 Thu 03.01
ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師 (電撃文庫) ブギーポップ・ミッシング ペパーミントの魔術師 (電撃文庫)
上遠野 浩平 (1999/08)
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::: SF・ファンタジー ::: ★★★☆☆


“ブギーポップ”シリーズ第六弾です。
1作目と同等の良質な作品だと思います。

人の痛みを忘れさせることができる、不思議なアイスクリームを作る軌川十助という青年の栄光と没落の物語。
何故、 “アイスクリーム” なのか。。。?
何故、 “ペパーミント” なのか。。。?
まず、その辺からして、著者の発想力は魔術的である。
さらに、今回の主人公でもある軌川十助というキャラクター性も魅力がある。
起承転結もわかりやすく、サプライズありのオチなど、構成力も抜群に良い。










※ これ以降ネタバレしてます。



























痛みを癒してくれるアイスクリームなら大歓迎ではないかと、誰しも思うところだが、本書を読了後は、不快にしか思えない感覚でも、人間にとっては、身体的にも精神的にも絶対に必要不可欠な信号なのだと思い知らされる。
というか、鳥に翼があるように、魚にヒレがあるように、人間が持って生まれた身体や感覚に不必要な物は一切無いということ。
痛みを感じられるからこそ、人間は進歩できるし、相手を思いやることができる。

軌川十助はその大切な感覚を、冷たくて甘いアイスクリームで麻痺させることができる恐ろしい能力を持っていた。
彼はいわゆる天性の才能を持つ天才であり、こういう天才にありがちな世俗ズレしている感性が、実は、他人を傷つけているということに全く気付かない、最もタチが悪いタイプである。(笑)
アイスクリームを食べてくれる人が喜ぶ顔が見たいという単純な発想だけで、作り続けたアイスが、実は、人間を、世界を破滅させるだけの力を持っていることに気付かないのだ。
無意識に繰り出される悪意、もしくは、善意の顔した悪意とでも言おうか。。。
心が癒されるという感覚と、痛みが麻痺する感覚は別物であるのに。。。
ところが、肝心の十助が、自身の痛みを他人に理解して欲しいと願い続けていたのだから皮肉なもんです。
あわやブギーポップに成敗されるかと思いきや、幸か不幸か見逃されます。

物語の後半では、飛鳥井仁が登場して、十助と接触します。
2人の対照的な構図がまた面白かったりする。
十助は、無意識に世界を破滅に導きそうになったが、飛鳥井の場合は、意識的に世界を変えようと画策した人。
互いに人の痛みがわかるという能力や、ブギーポップに見逃された点なども共通している。(笑)


今回はアクションが少ないですが、敵と闘う時に十助が見せた “人の痛みを我が物にできる” 能力は、トリッキーで衝撃的でした。
“痛み” という誰にでもあるが、身近とも言えない感覚を、小説の材料としてあますことなく使いきる手腕には脱帽です。








(  ゚_ゝ゚) { 『人は、痛みを胸に持つが故に進歩することができる。』 痛みは生きてる証拠。







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Bk.117 夜明けのブギーポップ

00:09 Sun 30.12
夜明けのブギーポップ (電撃文庫) 夜明けのブギーポップ (電撃文庫)
上遠野 浩平、緒方 剛志 他 (1999/05)
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::: SF・ファンタジー ::: ★★☆☆☆


“ブギーポップ”シリーズ第五弾です。

連作短編です。
霧間凪の過去を中心に、ブギーポップとの出会いなどを絡ませています。

ここまでくると、怖いのが、登場人物の把握で出来なくなってくるってことですね。
1巻完結なのかなと思っていたのですが、1作目の 『ブギーポップは笑わない』 からの登場人物も結構出てくるので、人物紹介(相関図)が欲しいです。。。(´ー`)┌

正直、本書で完結した方がよかったんじゃないかと思える。
ほぼ、人物関係の謎は解消されてしまったし、それまでバラバラだった構成も全部1つに繋がった感じがする。
ここまで予想して作品を創っていたとしたら、やはり、並じゃない構成力だと思う。
それか、単に、再利用が上手な作家なのか?(笑)

今後は、登場人物が誰だかわからなくなると混乱するだけなので、主要人物以外は、やたらと使いまわししないで欲しいなぁ。
さて、続刊はどうなることやら。。。





(  ゚_ゝ゚) { 『あらゆる危険や意外性はすべての生き物の上に平等にある。』 不平等の間違いじゃ。。。?





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Bk.116 ブギーポップ・オーバードライブ 歪曲王

00:26 Sun 30.12
ブギーポップ・オーバードライブ歪曲王 (電撃文庫 (0321)) ブギーポップ・オーバードライブ歪曲王 (電撃文庫 (0321))
上遠野 浩平、緒方 剛志 他 (1999/02)
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::: SF・ファンタジー ::: ★★☆☆☆


“ブギーポップ”シリーズ第四弾です。

相変わらずの暗いストーリーのパターン化なので、いささか飽きてきました。
まだまだ続刊しているようなのですが、この手の作品は、作ろうと思えばいくらでも作れるので、始めから巻数を指定して完結させないと、ズルズルといってしまいそうですね。。。
少年ジャンプの人気作品のようにダラダラ続けて、機を失うことだけは避けて欲しいところ。


今回の作品は、正直、何がしたいのかわからない内容だった。
というか、シリーズ通して、よくわからない作品ではあるが。。。
わたくしは推理小説が好きなだけに、何がどうしてどうなったと、地に足つけてしっかりと物事を見定めないと、許せないたちである。
というか、わからないことだらけでは気持ちが悪いのだ。
0か1か、白か黒かと割り切れる世界は安心できるのだ。
そういう点で、本書はわたくしにとって非常に不安定な存在だ。
なのに、よくわからないと言いつつも、続刊をどんどこ読んでいるのは、最後を見定めたいという気持ちもあるが、結局のところ、 “ないものねだり” なのだと思う。
自分が望まない感性を持っている人への憧れでもある。
地面にへばりついているわたくしに比べて、著者は、フワフワと空に浮いている存在であるにも関わらず、どこにも飛ばされず、同じ場所でホバリングしてるんだから、すごいよ。。。
読者からしたら捕らえどころのない作品であり、作者であるのだが、作者自身はゆるぎないモノを持っているのだろう。











※ これ以降ネタバレしてます。




























作品事体が、エンターテインメント性のあるものではなく、読者は楽しみようがない。
じゃ、何故、読むのかというと、絵画を何故鑑賞するのかと似ている。
作品を通して、作者が何を読者に伝えたかったのか。。。?
それを知りたいから読むのだと思う。
平たく言えば、恋人でも、友達でも何でもいいが、相手が何を考えているのか。。。?
無性に知りたい時があると思う。
そういう衝動に駆られたからなんでしょうね。
ちょっと変わった感性を持った人と出会うと、無性にこいつの頭ん中どうなってんのか除いてみたくなったりする。
それと同じですね。(笑)

作品としてはいまひとつですが、1つ伝わってきたことは、人生には、1つや2つ、人に語れないわだかまりが、必ず心の中にある。
忘れたつもりでも、ほんの些細なきっかけでそれが思い出される。
それは、憎悪であったり、悲嘆、後悔、決別。。。様々な思いは負の感情となり、生涯背負い続けることとなる。
忘れることは出来ないが、その苦しみを相殺する方法は、その人自身がこれからどう生きていくか?
それが全てだと思えた。
過去をふり返ることが必ずしも良いことではないし、だからといって自分を傷つける行為も何も生まない。
過去に捕われて、前を見る事も、進むことも出来ずにいる人に是非読んでもらいたいですね。
本書を読むことで、少しでも救いになれば、勇気が持てればと思います。









(  ゚_ゝ゚) { 『知恵と勇気があれば、この世にできないことなどないのさ。』 ち、知恵がNOTHING。。。







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Bk.113 ブギーポップ・イン・ザ・ミラー 「パンドラ」

00:21 Thu 27.12
ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」 (電撃文庫 (0306))ブギーポップ・イン・ザ・ミラー「パンドラ」 (電撃文庫 (0306))
(1998/12)
上遠野 浩平緒方 剛志

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::: SF・ファンタジー ::: ★★☆☆☆


“ブギーポップ”シリーズ第三弾です。

今回は漠然とした未来を予測することができる6人の少年少女の物語。
漠然とした未来っていうのも役に立つのか、立たないのかわかりませんが。。。
3作目にしてヒーローものっぽい作品になってます。
悪いヤツからお姫様を守り、戦う6人。
っていうか、ブギーポップ版 『里見八犬伝』 か。。。?(笑)

今回はほとんどブギーポップの出番がなく、使途を見守るキリストみたいな役回りでした。
弟子が苦難に立たされると、そっと現れて助言をするみたいな。。。
つきつめるとあまり内容のない作品ともいえますが。。。


本書に始まったことではないが、シリーズ通して、 “だからなんなの?” と言いたくなるような漠然とした内容。
しっかり地に足をつけられない浮遊感が、好き嫌いをはっきりわけそうです。
作品事体が、文学的もしくは、哲学的な内容を含んでいるせいか、明確な答えを避けている気もする。
わたくしは好きですけどね。
それと、著者の描く登場人物達が魅力的。
インパクトのある強烈なキャラはいない。
それどころか、とにかく普通なんですよ。
普通なんだけど、繊細で透明感がある。











※ これ以降ネタバレしてます。




























“未来をはっきりと予知できたら、やるべきことができなかった” という登場人物の言葉が印象的だった。
未来が分かるということは、 “選択” する必要性がないということ。
人生というのは、先が見えない。
誰もがババを引きたくない。
だからこそ選択の必要に迫られる上に、その連続でもある。
選択如何によっては、苦もありゃ楽もあるわけです。
新しいモノを得たとしても、大事なモノを失うかもしれない。
一歩間違えば、生きるか死ぬかの選択さえ迫られることすらある。
だけど、自ら選択した人生を受け入れ、乗り越えていく、そういう “生きぬく力” というのが人間には絶対に必要なのだと思う。

本書では、選択を恐れるあまりに、予知という能力にすがっていた6人が主人公でした。
しかし、事件を通して、6人それぞれが自分の意志で人生の岐路を選んでいく。
その結果、悲劇に見舞われたとしても、彼らには絶望や悔恨は全くみられない。
悲劇的なストーリーなのに、読後感はとてもすがすがしいのだ。








(  ゚_ゝ゚) { 『はっきり予知とかできてたら─やるべきことができなかったと思う。』 夏休みの宿題とかね。。。






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