Bk.052 沈黙の教室

15:00 Tue 14.11
沈黙の教室 沈黙の教室
折原 一 (1997/05)
早川書房
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::: サスペンス・スリラー ::: ★★★★☆


本の整理を兼ねての再読。
初めて選んだ折原一の本が本作であり、その偶然のチョイスが良かった。
第48回日本推理作家協会賞長編賞を受賞した、彼の代表作でもある。
折原一は、叙述ミステリを得意とする作家であり、その網の目のように張り巡らせた巧みな構成は、多くの日本人作家の中でも随一だと思う。
わたくしは、本作で折原作品が好きになり、ほぼ全作品を読んでます。ヽ(゚∀゚ )ノ


過去に本作を一度だけ読んだ薄れた記憶の中では、面白い本だったことと、ジャンルはミステリだと思っていたのですが、再読するにあたり、その印象も大分違っていた。
特にジャンルは、確かに殺人事件は起きるのですが、それを真面目に推理して解くという本格的なミステリではなく、その効果を利用した、サスペンス・スリラーであること。
内容に関しては、サスペンス性が高く、読者を引きつける趣向が凝っているので、寝る間も惜しんで読みたくなることは間違いない。
ただ、彼の他の作品と比べると、比較的物語の核心、犯人や、叙述トリックが露呈しやすいように思える。


叙述トリックを駆使したミステリというのは、内容が複雑なので、読む方もかなり頭を使いますし、最後のオチを読むまでに挫折してしまう人も多いと思いますが、彼の作品の中では、本作はとても読みやすいですし、総合的にバランスが取れている作品なので、折原一の入門書としては1番適していると思います。











※ これ以降ネタバレしてます。





































“イジメ” 問題が日本中で波及している中で、偶然にも読んだ本が、イジメに関わる殺人ミステリというのも、不思議な偶然だった。


田舎の中学校の3年生のクラスで起きた、 “粛清” というイジメ。
20年後に彼らの同窓会が開かれることとなった。
そんな彼らに復讐という名の、殺人計画が水面下で練られていた。。。
と、中学時代のイジメが発端で、殺人事件にまで発展していくという恐ろしい物語です。
今の陰湿なイジメの状況を考えると、フィクションとは言えないリアリティを感じます。
それだけでなく、 “恐怖新聞” や “同窓会通信” といった小道具は、子供っぽいアイデアだなとは思うが、サスペンス性を高めるには効果絶大だったりする。

中だるみすることなく、読者を引きつける過去と現在が交錯する構成は圧巻。
ただ、ミステリとしての部分が、簡単なので拍子抜け。
殺人犯が誰であるか? とか、 教師・仁科の女房が誰か? とか、その子供は誰の子か? なんて、核心部分はすぐにわかると思う。


突っ込まずにいられないのが、秋葉拓磨だろう。
どう考えても、粛清なるイジメがあったクラスの同窓会なんて、普通やりたいなんて誰も思わないはず。
なのに率先して幹事をやりだす時点で、こいつが全ての元凶だなと思わざる得ない。
こいつ1人のお陰で、3人も殺され、関わった人間の人生すべてに狂いが生じたのだから。
人の皮を被った悪魔っていうのは、こういうヤツのことを指すのだろう。
そういう迷惑な人種に限って、同窓会をやろうなんて言い出すんだから、全員でまず、こいつを粛清すべきだったよね。。。(´ー`)┌









(  ゚_ゝ゚) { 『粛清!』 イコール死刑。。。?







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Bk.004 暗闇の教室

23:27 Mon 12.04
暗闇の教室 暗闇の教室
折原 一 (1999/09)
早川書房
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::: ミステリ ::: ★☆☆☆☆


日本推理作家協会賞を受賞した 『沈黙の教室』 の続編。
たしかに前作はおもしろかった。 賞も取るわなぁ。
わたくしは、 『沈黙の教室』 で折原一を知りました。
と同時に 『叙述トリック』 のおもしろさを痛感。
本作は続編となってますが、いきなり読んでも差し支えありません。


本作は個人的には、面白く思えませんでした。
もともと好きな作家なんですが、面白い作品と、そうでない作品とがはっきり別れるようです。
彼の作品はほとんど 『叙述トリックである』 と、明言してるところに著者の自信が伺えるが、これほどまでに複雑な内容にする必要性があったのか疑問。
しかも長編ですし、一気に読みきらないと、物語についていけなくなる。
そして、おいてけぼり。。。ヽ(゚∀゚ )ノ
頭ん中ぐっちゃぐちゃになってしまいました。。。(´ー`)┌
特に、作品中で登場人物が、入れ替わり立ち代りするわ、時間の感覚がわからなくなるわで、3歩進んで2歩さがるような状態。
わたくしにとっては、あれこれと罠を仕込まれてなかったとしても、しっかり騙されたと思います。
多少ページ数を減らして、シンプルにひっかけてくれた方がスッキリしたはず。
ストーリー自体が追えないと、騙されようがないですしね。
2、3回読み直さないとあきまへん。 (´ー`)┌


しかし、彼はミステリ・トリックだけでなく、スティーブン・キングを彷彿とさせる、ホラー・サスペンスとしての味も持っている。
これも目くらましの一つなのかもしれないが、本作はミステリというよりは、ホラーサスペンスとして読んだほうがおもしろい。


マジでうんざりしたのが、トイレのシーンがふんだんに出てきます。
わたくし苦手なのよ、そういうシーン見ちゃうと、ご飯食べられないタイプなんで。










(  ゚_ゝ゚) { 『沈黙の教室』をお薦めします。。。セガールの映画じゃないよ。 




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