Bk.045 杜の都殺人事件

19:38 Sat 12.11
杜の都殺人事件 (ジョイ・ノベルス)杜の都殺人事件 (ジョイ・ノベルス)
(2006/05/16)
内田 康夫

商品詳細を見る


::: ミステリ ::: ★★★☆☆


青葉城址、伊達政宗像の前で写された、あるカップルの写真。
その写真の人物に関わる二人の男が不審死を遂げる。
二つの事件が、仙台と東京を結びつけていきます。
東京在住の清水は、菊栄という女性と結婚したが、菊栄の実家である仙台で、若い時分の菊栄と、清水とは別の男性とのツーショットの写真を発見する。
清水は一緒に写っている男性を、密かに調べるうちに、その写真を撮影した池野が、事故死していることを知る。
清水は、池野の娘である真理子と、真理子の友人・青木の3人で、協力し合い写真の人物と事件の真相に迫っていく。


1/3ほど読みすすめていて、はたと気づいた。

『あれ? 浅見光彦出てこねぇなぁ〜〜 (−ー;) 』

よくよく調べてみたら、浅見光彦シリーズじゃなかった。'`,、('∀`) '`,、
内田作品=浅見光彦 っていうイメージがついちゃってるせいですよね。
かといって、信濃のコロンボシリーズでもなかった。
この2つのシリーズ以外読んだことがなかったので新鮮でした。

浅見光彦シリーズの本(文庫)では、だいだい200〜250ページ程度(厚さにして約1cm)の長編は、手軽に読めるけど、正直そんなに面白いと感じたことがないのですが、本作は以外と楽しかったです。


写真の人物を巡る謎、謎、謎、これでもかってくらいに、引っ張りますよ。
その為、どんどん先が読みたくなる。
そして、ラストには驚きの大どんでん返しが待っている。
内田先生の作品では珍しく趣向を凝らしているかもしれない。








※ これ以降ネタバレしてます。


























この作品がドラマ化されていないことに、ちょっと驚きですね。
内田先生の作品は、とてもわかりやすい社会派ミステリだし、複雑なトリックが用いられることもないで、ドラマ向きだとは思うのですが、やはり、清水というキャラが立ってない点がダメなんでしょうかね。 (´ー`)┌
清水、真理子、青木、小野寺、この同士4人組の中では、なんといっても青木(シロー)くんがダントツで愉快なキャラクターでしたね。
清水と真理子の補佐役として大活躍(?)でした。 '`,、('∀`) '`,、


本作の面白かった点は、やはり、写真の人物に関わった人たちの “謎のつながり” ですよね。

・真理子の父親が写真撮影したカップルの男
・その写真について、父親に尋ねにきた男(森川)
・清水が仙台のホテルの新聞でみた写真の男(野木)
・清水の妻である菊栄と彼女の過去

物語の冒頭から、次々と謎の人物が登場してくるので、この人は誰だっけ? と、頭の中がぐっちゃぐちゃになってきます。(o゚c_,゚o) プ
しかし、読んでいて誰もが思うことで、写真の男が何者なのかは、一緒に写っている女性・菊栄(清水の女房)に、清水自身が聞けばわかるわけで、こんなに複雑な事件になるはずがなかったよね。
そのあたりがあまり現実的でないように思う。
いっそのこと、青葉城址で2人で写真を発見してしまい、その直後菊栄が行方不明になるという設定の方が、清水が写真の男を調査しようって気になると思うんですがねぇ。。。
とにかく、この謎だらけの登場人物達を、巧みに操って、ミステリに仕上げちゃう手腕は良かったです。


また、ラストの大どんでん返しも、個人的には面白かったですね。
ページ数が残りわずかしかないのに、解決の筋道が立ってないため、どうするのだろうと、小説ながらドキドキしました。
結果的には、写真の男(門脇)と、記者の小野寺と、警察によるおとり捜査だったというオチでした。
しかし、このおとり捜査オチは、現実的にはありえないよね?
一般人をおとりに使うのって、日本じゃ禁じられてなかったっけ。。。?
そのへんはフィクションなので、見逃すとして、写真の男が可野なのか? 宮城県沖大地震の時に死んでいたのか? それとも生存していたのか?
最後までこの謎は引っ張り抜きました。 ここまでいくともう降参です。(o゚c_,゚o) プ
門脇は可野のそっくりさんで、昔、菊栄を巻き込んで事件を起こし、服役していた人物だったとは。。。
そうなると問題は、菊栄の存在ですよ!!
ものすっごく謎めいた女として、登場してましたけど、彼女にはほんと、どうでもいいようなネタ(過去)で振り回された。
そんなにひた隠しに隠すような、秘密でもなかったような気がするんですけどね。。。 (´ー`)┌
なんというか、意外と普通の女だったってこと?









(  ゚_ゝ゚) { 『えへへ』 シローくんかわいいよ。がんばって美人カメラマンのヒモになってね。





テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌

 BLOG TOP