Bk.040 戸隠伝説殺人事件

21:56 Tue 11.07
戸隠伝説殺人事件 戸隠伝説殺人事件
内田 康夫 (1996/07)
角川春樹事務所
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::: ミステリ ::: ★☆☆☆☆


浅見光彦伝説シリーズの中でも、角川春樹事務所刊行の、ハードカバー完全版を読んだのですが、“伝説” モノだからって、浅見シリーズじゃないのを入れたらダメじゃ〜ん。
しかも、帯に “浅見光彦の伝説シリーズ番外編” とかって、浅見光彦出てないのに、番外編もくそもあらへんがな。。。( ´ロ`)
いつも言いますが、著者の作品全てが浅見シリーズだと思ったら大間違い。
“信濃のコロンボ” シリーズがちゃっかり紛れてこんでるよ!!-y( ̄Д ̄)。oO○
ちょっと油断しようものなら、騙されるんだよなぁ。(ツライ)
浅見シリーズだったら、まだ浅見くんというキャラが立ってるだけに、どんなにつまんない作品だろうとサクサクと読めるっつ〜ものだよ。
それがだよ、風体のあがらんオッサンが主役じゃなぁ。。。
案の定、読むペースががた落ちでんがな。(´ー`)┌


あんまり気を入れて読んでなかったので、なんだかよくわからんうちに終わっちゃったよ。(ダメジャン)
たしか2時間サスペンスでも、堺正章バーションと、中村梅雀バージョンの両方も見たんですが、もうすっかり記憶の隅に埋葬され、残骸を掘り起こす事も不可能。(´ー`)┌
今回は、歴史上の人物の伝説になぞらえた殺人事件というのではなく、戸隠地方に伝わる鬼女伝説が本作で用いられており、能の演目にもあるらしく、一度も能を見たことが無いわたくしにもわかるような、懇切丁寧な解説があり、とても勉強になった本ですね。
他の作品とは異なり、歴史ミステリというよりは、民俗学ミステリーな感じですかね。
これが、竹村警部じゃなければ、面白かったのかもしれないが、浅見シリーズのカラーからしたら、ダークな作品なので、仕方ないのかもしれない。


普段、浅見シリーズばかりを読んでいるせいか、信濃のコロンボシリーズを改めて読んでみて、文体が若干違うような気がします。
浅見シリーズの場合、著者の愛着がこもっているのが、読み手にも感じられて、暖かさというか、人間くささを感じるのですが、本作では、徹底した客観的な目線で、クールに描いているような感じがしました。
著者自身、作品や、竹村というキャラクターに対して、距離を置いて書いているのかなとさえ思いました。
気のせいか?(´v`)










※ これ以降ネタバレしてます。




































ミステリとしては、伏線の張り方が下手だったせいか、トリックとか、ストーリー展開が読めてしまうので、いまひとつでした。
それと、なんだか戦争時代の暗く、陰惨な筋書きに、伝説のおどろおどろしい感じまでプラスされ、湿っぽくて、梅雨の時期にはお薦めできない本ですね。。。(´ー`)┌


著者の作品の結末というのは、大まかに分けると、犯人が逮捕され、きれいさっぱり一件落着するタイプと、犯人の目星がついているものの、逮捕までは至らずに、犯人自ら死をもって償うというようなタイプで、本作は、後者のタイプ。
その為、読後の爽快さはなく、しかも犯人は、決まって年配者の男女だったりして、救われないのだ。
赤川次郎が、小学生や、女子高生を主役に小説を書くのとは違って、著者のキャラクターの設定は、わりと高齢だ。
著者自身が、同年代の登場人物を描きたいのか、わかりませんが、そういう点からも、犯人像が比較的簡単にバレてしまう。
以前も書いたことがありますが、例えば、未成年者や、若い女性の犯罪を扱った作品なども書いて欲しいと思う。
これまでの作品を読んでいる限り、著者の美学に反するのかもしれないが。。。










(  ゚_ゝ゚) { 『おおいにハッスルしてもらいたいもんだな。』 ハッスル。。。




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Bk.072 追分殺人事件

14:33 Sun 01.01
追分殺人事件 追分殺人事件
内田 康夫 (1991/06)
双葉社
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::: ミステリー ::: ★★☆☆☆


浅見光彦シリーズだと思って借りたんですが、違ったっ!!
“信濃のコロンボ・シリーズ” だった。 ガ━━━(゚ロ゚;)━━━━ン
っつか、昔も、間違えて買った記憶があるんですが。。。
なんで、シリーズ名を表記しないのかなぁ〜?
その時点ですごく腹立たしい
作家と出版社は、間違おうとなんだろうと、売上さえすればいいのか!?
間違えた自分が悪いだが、不親切であることは確かだと思う。
結局、読みましたけどね。 読んだんかい! ノ∀`)ァィター


それにしても、著者は浅見光彦以外にも、ヒーローを作り出そうと必死みたいなんですけど、全然、キャラが立ってないヤツばっかなんだよねぇ。
まぁ、風采のあがらない既婚のおっさんが主人公じゃ、仕方ないのですが、それにしてもつまらない作品だった。


何がつまらないかと言うと、とにかく、地味だし暗い!
暗すぎ!
北海道の夕張炭鉱を題材にしているせいもあるんでしょうけど。
華やかさというものに関しては、てんで縁の無い著者です。
そこが、渋さが決めの旅情ミステリーの成せるわざだと、西村京太郎とどっこいどっこいくらいの、おっさんリーマンを、唸らせる作品であることは間違いないですな。


ストーリーとしては、軽井沢と東京の二つの “追分” で起きた奇妙な殺人事件を、信濃のコロンボ・竹村警部と、東京の切れ者・岡部警部がタッグを組んで解き明かすというもの。
二つの事件を並行させていく設定自体は、書き手にしてみれば技術的にとても難しいと思いますし、個人的にも好きなパターンで、前半はそのミステリアスな謎でグイグイと引き込まれていくのですが、結局、謎を解く重要なヒントは、部下の一言っていうのが解せないなぁ。
本来ならコロンボという異名をとっている竹村警部が、読者を驚かすような推理をするべきなのですが、容疑者や参考人から証言を聞きだすだけの役回りにすぎなかった。
それは、切れ者という設定の岡部警部にしてもしかりですが。。。
ミステリー自体のプロットはよく出来ているだけに、キャラが立っていない点で非常に残念です。
まぁ、 “追分” や “追分節” の歴史や文化についての解説は勉強になりましたけどね。





(  ゚_ゝ゚) { 『論理性と感性、それは人間の資質の両輪のようなものだ』 哲学的ですな。





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