Bk.043 図書館革命

23:27 Tue 13.05
図書館革命図書館革命
(2007/11)
有川 浩

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::: SF・アクション・ラブコメディー ::: ★☆☆☆☆


『図書館戦争』 シリーズ弟4弾にして完結巻です。
もっとダラダラと長引かせるかもという不安をよそに、中途半端な巻数で打ち止めとなり安堵していたのだが、別冊なるスピンオフストーリーなんぞを出しやがった!-y( ̄Д ̄)。oO○
さすがにそこまで読んでやるほどお人好しじゃねぇぞ、という気持ちで一杯のわたくしです。(笑)


巻数を増すごとに、その世界観が小さくなっていった本書。
巻数を増すごとに、乙女御用達の恋愛少女漫画に成り下っていった本書。
巻数を増すごとに、幼稚な人間関係を描写していく小説でしかなくなった本書。
巻数を増すごとに、わたくしをイラつかせていった本書。(笑)

端的に述べれば感想はこんなもん。
今回のテーマはずばり、 “表現の自由” である。
ってことで、最後だし、わたくしも存分にその権利を行使してみたいと思う。(笑)
まず気になったのが、表現の自由を謳いまくっている本書なんですが、2作目で、ある本に対する批判的(攻撃的)な意見には、徹底した批判返しを行っていた図書隊の客観性はどうなの? と思います。
作家だろうが、芸術家や音楽家、どんな仕事についていてもそうですが、世間様に形はどうあれ、個人の主張を公的な場で発信した時点で、同等の批評が返ってくるのは当然の事と思う。
反論を受け入れるか、否かは個人の自由ですが、せめて受け止めるだけの覚悟はしろと言いたい。
まぁ、昔のロボットアニメのように、宇宙人は悪、地球人が善みたいに、メディア良化委員会は悪、図書隊は善という二元化した思想じゃ、無理だと思うが。。。(´ー`)┌














※ これ以降ネタバレしてます。








































今回のストーリーは、ある本の内容を真似た原発テロ事件が発生する。
メディア良化委員会は、当然の如くその本を検閲、発禁し、作家を拘束しようと動き出します。
それに対抗する為、図書隊は、反目していた「未来企画」と手を組み、作家を確保し、表現の自由を盾に立向かう。。。

なんて、あらすじはかっこいいけど、読んでみりゃ、どっかの地域限定の暴力団同士の抗争にしかみえないのはわたくしだけ?(笑)
“戦争” 、 “内乱” 、 “革命” とタイトルだけは大仰なのだが、中身はシリーズをどんだけ重ねても、戦争ゴッコにしかみえないんだからひどい。
今回の大事件にしても、原発=核兵器っていう認識でいるわたくしからしたら、敦賀原子力発電所をテロられたんだから、下手したら、核爆発なんか起こして、日本人全滅してるかもしれないんだぜって思うところ。
表現の自由を守れ、なんて呑気なこと言ってられるような事態ではないと思うのだが。。。
しかし、図書隊やメディア良化委員会は、放射能汚染よりも表現の自由のほうが大切らしい。
けど、もし放射能汚染が発覚してたら、こいつらもお互い、表現の自由にのしつけて押し付け合いしていることだろう。(´ー`)┌

槍玉に挙げられた作家を救う方法として、図書隊側は、作家を他国に亡命させるという案を提示し、実行に移す。
これって今の日本の現状に重ね合わせたように似ている。
拉致問題を自力で解決できずに、アメリカに頼るしか方策がない。
図書隊では対処できないから、亡命させて他国に委ねる。
方策は全く同じだ。
図書隊はまがりなりにも全国規模の組織形態を保有し、自国を守るのと同じように、思想(図書館の自由)を守ることを名目として武装しているのに、結局は自分たちは手を汚さず、面倒な事は他人(他国)まかせなのだ。
お前らが持っている銃は飾りか? と言いたくなる。
人を殺す為に作られた、ただその為だけにある銃を持つことの意味をわかっているのだろうか。
銃を持つことの責任と、人を殺し、殺されるだけの覚悟がこの図書隊とやらには微塵にもみられない。
そして、理想や、建前はご立派だが、自分らの中から反乱分子を出す腑抜けな組織でもある。
戦うべき相手はメディア良化委員会のはずなのだが、身内から裏切り者を出し、逆に足を引っ張られる始末。
メディア良化委員会との直接対決という格好の良いものではなく、内通者が起こした火種を消して回るという見苦しいドタバダ劇。
図書隊が組織として一枚岩だったら、なんの問題もなく亡命は成功していたことは間違いない。
仲間割れが、事を重大化させていることは皆で無視なのだ。(笑)
組織体系としたら、統制化されているメディア良化委員会の方が優れているとしか思えない。
この図書隊の組織とやらも読者を嘗めている。
全国規模とかいいながら、その世界観は、関東の一地域の一図書館というめちゃくちゃ規模がローカルだ。(笑)
そのたった一つの図書館が、国家の中枢みたいな書き方はただただあきれるばかり。
メディアや世界各国の大使館との連携といった、国家レベルでしか動かしがたい作戦も、一図書館の、一図書隊で、全ての計画が練られ、個人で実行されていくなんてありえない。
今時の漫画ですらもっと研究して、綿密で詳細な組織構造を作ってるよ。。。(´ー`)┌

そもそも図書隊と国との係わりが全く描かれていないことがおかしい。
仮にも民主主義国家を謳っている日本から、亡命なんて事態がまかり通ったら、国家の恥を世界に晒す事になる。
笑い者になって、恥で済ませてくれる呑気な国ばかりだったらいいが、信用問題にも発展し国益を損なうのは明らかだ。
いくらなんでも、メディア良化委員会と図書隊の抗争を見過ごすわけがないし、無関心ではいられないと思うのだが。。。
国家だけではない。
国民も両者の抗争には無関心。
無関心というか、国民の総意なんてもんは取り上げられない。
やはり、皆、触らぬ神に祟り無しで、暴力団同士の抗争としか思っていないってことなのか?(笑)
善良な(笑)一国民から言わせもらえば、メディア良化委員会も、図書隊もやってることは変わらない。
同じ穴のムジナであり、わたくしにしてみれば、どっちもテロ集団で、ゲリラ部隊にしかみえない。
それには、図書隊側の内情しか描かれてないから。
全てそうだ。
図書隊員が思うこと、感じること、それしか発信していない。
1作目ならそれもいいだろう。
しかし、読者としては、2作目以降は、メディア良化委員会の立場はどうなの? とか、両者を取り巻く社会はどうなのか? 国家としては?
だんだんと図書隊を取り巻く世界を広げていって欲しかったというのが正直な気持ち。
こんな希望が叶うどころか、どんどんとその世界観は小さくなっていく。(笑)
小さくなっていた先の核が、ベタ甘な恋愛だっつ〜んだから、これを怒らずして何を怒れと!?

まぁ、恋愛小説が大嫌いなのは、あくまでも個人的な理由であり、そこに客観性とか正当性は皆無だが、敢えて言いたい。
なんだ、あの古臭い少女漫画風の乙女チックな恋物語は!!( ̄− ̄メ)
饅頭は皮があるからアンコがうまいんだよ!
誰がアンコオンリーの泥饅頭食いたいもんか!
ゲロ甘だ! こんちくしょう!
いいさ、そういう乙女な恋愛が著者が好きだっつ〜ならそれもいいさ。
だけど、図書隊=軍隊という設定上、任務遂行中に手を握り合ってウキウキしたり、イチャこくのだけは絶対に許せん。
っつか、上司をぶん殴って、部屋に閉じこもっていじける部下の為に、殴られた上司がケーキ買ってきて、いい子いい子って頭なでなでするって。。。
そんな軍隊あんのか?
著者は図書館業務の取材には行ったらしいが、自衛隊の取材はしなかったらしい。(´ー`)┌
殴られた上官が部下の機嫌取りする。。。そんな上下関係を失した軍隊だから身内から内通者を出すんだよ。
簡単に銃撃されて重体になったりすんだよ。
これが部隊のあっちこっちで、イチャこくもんだから、うざいったらありゃしない。
なんだ、この色ボケ軍隊は!?
恋愛するために図書隊に入隊したのか? と激しく問い詰めたい。

登場人物についても言及したい。
図書隊全員にいえることだが、そろいも揃ってなんであんなに仲良しこよしの団体なんだ?
これが一般企業ならまだしも、軍備組織とは思えないほど甘ったれた人間関係。
特に色ボケカップルの堂上と郁はひどすぎる。
上司ぶん殴って、メソメソしているようなヤツが、銃で人を撃てるはずがなかろう。(´ー`)┌
部下にぶん殴られるような上司が、彼らを統率できるわけがなかろう。
また、情報通のキレ者という設定の柴崎だが、どのへんがキレ者なのか、全くわからない。
わたくしから言わせりゃ、戦略立てる時に何が重要かっていったら情報しかない。
情報持ってたら、誰だって自分に有利な作戦立てられるじゃないか。
他の登場人物らに、有能だ有能だって言わせることで、柴崎がキレ者だとするのは、作家としてあまりにも芸が無く、幼稚な手段だと思う。
その柴崎とイチャこいてた手塚光だが、こいつも当初はエリートとされていたのだが、シリーズを重ねるごとに、ただのブラコンの童貞くんみたいな、乳臭い坊やに成り下った。
彼の兄でもある、手塚慧は、国家を揺るがす秘密を握っているらしいが、それは開陳されずに物語りは終わる。
(゜ロ゜)  ええぇ!? だよ。。。
そんな子供騙しのハッタリかます作家っているのかよ。。。いたんだが。(´ー`)┌
せめて、案じさせるだけの伏線くらい残しておけよと思う。
柴崎の有能設定もそうですが、結局のところ人物造詣が甘いというか、ぬるいんだよなぁ。
中身がすっからかんなのに、理想というか妄想ばっかりが膨らんでしまった結果なんですね。
人物造詣についてもう1つ言っておきたいのが、わたくしは本書に限らず、他の小説でも思うのですが、キャラクターの設定があまりにも夢見すぎなところが引っ掛かってしょうがない。
容姿がどいつもこいつも端麗で、誰もが優しく聡明な良い人っていう設定。
本書が顕著にそれが出ているので、鳥肌が立つほど嫌いだ。
ハゲだろうが、デブだろうが、人を惹きつける才能があればかっこいいと思うし、どんなに美しくたって、性格が悪い嫌われ者は絶対にいるわけで、そういうキャラクターを魅力的に書けないところに、人間を描けない著者のレベルの低さを感じずにはいられない。
誰からも見ても、どこから見ても、善良な人しか描けない点もついていけない。
図書隊のメンバーはみんな善人なわけだ。
正確に言えば、善人にしかみえない人達。
どんな人でも、悪い面はあるはず。
それがまるで見られない。
おまえらは霞食って生きてる仙人か? と言いたくなる。
“渡鬼” を見て研究してこい!
こんな夢見る少女漫画にしか登場してこない人間では、魅力を全く感じない。


表現の自由に伴なって、再燃したのが、差別用語に関してのくだりだ。
わたくしが感じた著者の見解は、差別用語に過敏になり過ぎているのでは。。。? である。
よく言葉狩りと言われますが、突き詰めていけば、人を傷つけようと思って発する言葉は全て差別用語になるのは当然のことで、きりがないのも確か。
差別用語垂れ流しのわたくしが言えることではないが、一言。
本書では、例えとして「片手落ち」という言葉を挙げてました。
著者の言い分としては、語源として差別用語じゃないんだからいいじゃないかということ。
元々が差別するために生まれた言葉でないのに、差別を連想させるからというだけでNOだというのは不当ではないか。。。
確かに、辞書で引いた意味としてはそうかもしれないが、人間は辞書のように明確化された生き物じゃないというところが頭にないように思う。
未来永劫、辞書に書いてあることが絶対とも、正等だともいえない。
歴史と同じで、言葉も時代と共に書き換えられていくものだと思う。
飲酒運転で人を轢き殺した人間が、過失というだけで、2、3年で刑務所から出てこられる。
被害者の遺族はこの裁きを正等だと思うか。。。?
いくら法律だからと言われても、はいそうですかと納得できるものではない。
同じように、辞書に書いてあるからといって、それを額面通りに受け入れられるほど人間の心は単純ではない。
著者の言い分は、杓子定規にしか物事を捉えられないお役所の人間と同じ。
強者の論理と受け取れてしまう。
難聴者や車椅子を利用している登場人物がいながら、彼らを主人公の主張に都合よく利用しているようにしかみえない。


本シリーズでは、差別問題やメディア良化委員会との抗争など、社会的なメッセージを発信しているのだが、それがどれもこれも手前勝手な主張でしかない。
理想はものすごく高いのだが、それを作品として表現しようとした時に、技術的にも表現力にしても追いついていないという感じだ。
おそらくするどい読者は、2作目、3作目と読むに従って、風呂敷がデカすぎなだけじゃんと気づいたのだと思う。
だって、中身は戦争ゴッコしながらイチャこくだけの少女漫画でしかない。
それを誤魔化そうと、奇貨なんて小難しい言葉を入れてみたり、回りくどい文章にするなどして、重厚な感じにしようとがんばってるんだが、読みづらいだけの文章になってしまっている。
疾走感のある元気で、読みやすい1作目とはガラっと変わっていたので、読むのに時間がかかった。
変だなぁとものすごく違和感を感じていた。(笑)
大風呂敷な点といい、著者は背伸びしすぎだと思うのだが。。。


1作目の「図書館戦争」をわたくしなりに評価したのは、その奇抜な発想力にほかならない。
SF、ファンタジーとしてみられたから楽しめたのだと思う。
しかし、シリーズを重ねるごとに、現状の日本を舞台にした物語にしかみられなくなっていく。
近未来といいながらも、メディア良化委員会と図書隊の存在を抜きとれば、間違いなく現代の日本でしかない。
現代により近い日本でありながら、非現実的な両組織の有り方に激しく抵抗感を感じる。
非現実的な組織があってもフィクションなんだから有りなんだと思う。
だけど、問題はそこに準じる人間の有り方に共感が出来ない。
特に3作目以降にそれが如実に表れてきて、個人的には極めて評価の低いシリーズになってしまった。
しかし、一般的には、逆に支持されていることを不思議に思うのは、わたくしが捻くれてるからか?

シリーズ通して読んできたが、どうしてもこの作品を好きになれないのだ。
以前にも書いたが、本書を読んでいてイラッとさせられるのは、組織にあるはずの厳格さがない、銃を携帯することの覚悟がない、そして極めつけが、履き違えた正義と、優しさの押し付けだ。
もう酷評するしか術がない。
酷評でもって、良くも悪くも評価とするしかない。







(  ゚_ゝ゚) { 『悪意を持っている人は何かを損なう意思を明確に自覚している。
しかし一部の“善意の人々”は自分が何かを損なう可能性を自覚していない。』 それが出来てりゃ神だよ。。。








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Bk.006 図書館危機

00:31 Thu 10.01
図書館危機図書館危機
(2007/02)
有川 浩

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::: SF・アクション・ラブコメディー ::: ★☆☆☆☆


『図書館戦争』シリーズ第三弾。

いきなりですが、今更、人物相関図を入れる意味あんの? って思いましたね。。。
残すとこあと1冊なのにね。。。(´ー`)┌

今回は、最終巻に向けての大きな事件を入れるついでに、昇任試験や、差別用語に関するストーリーがありました。
設定がチマチマと細かい割には、中途半端感を拭えないのがこのシリーズの特徴(笑)。
福井晴敏や真保裕一などが持つ、リアル感というのを全く感じない。
ごっこ遊びの域を出ない、ファンタジー止まりなんだよねぇ。。。

褒められるとしたら、突っ込みの切れ味が良いということくらい?
何の為に、戦闘モノの作品を描いているのか、いまひとつわからない。












※ これ以降ネタバレしてます。






































茨城県展警備での戦闘シーンが、あまりにも空疎で失笑でした。
特に、弦田隊長の自殺行為にはあきれるばかり。。。
あんな感情まかせの隊長の部下には絶対になりたくないというもの。。。
なんちゃって軍隊物語なんて、荒探しの標的になる以外に価値がないですね。(´ー`)┌
著者や編集サイドが、ドラマチックな設定、演出と真剣に思ってそうで怖い。。。

さらに言えば、あまりにも著者の作品に対する感情移入が強すぎる気がする。
図書特殊部隊が、なぁなぁの馴れ合い仲良しグループにしか見えない。
身内にベタ甘な上司に、公私混同当たり前の部下。。。付き合いきれんよ。
仲良しこよしの女子高生のグループだね、こりゃ。
とんねるずの番組みたいに、視聴者を楽しませるなんて論外で、仲間同士で盛り上がってる鬱陶しい以外の何者でもない、そんな本ですね。
仲間内だったら何をしても許されるが、その仲間が他者から一度攻撃されようものなら、グループ一丸となって総攻撃しかけてくる。
そんな、幼稚な軍団にしか見えない。
また、都合よくカップルが順当に、しかも数もピッタリで出来つつあるそんなバカなな恋愛設定。
ハッピーエンドにもほどがある。

この本には客観性と厳格さがない。それがムカッとさせる要因。








(  ゚_ゝ゚) { 『あんた、好きな人追っかけてるとすっごいパワー出るタイプだから、意外と追いすがれるかもよ』 追いすがるって演歌っぽいですね。。。








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Bk114 図書館内乱

00:22 Sat 29.12
図書館内乱図書館内乱
(2006/09/11)
有川 浩

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::: SF・アクション・ラブコメディー ::: ★★☆☆☆


『図書館戦争』シリーズ(?)ですが、1作目を読んで以降、ほっぽらかしていたんですが、どうやら4巻完結という話を聞き、忘れないうちにさっさと読んでしまおうと、続刊を読み始めました。

1作目から月日が経っていたので、思い出しがてら 『図書館戦争』 での感想文を改めて読んでみたら、えらい酷評していたことに爆笑。'`,、('∀`) '`,、
何もそこまで書かなくてもなんてちょっとは思ったりして。
なんか、機嫌でも悪かったんですかね?(´ー`)┌

さて、2作目ですが、相変わらず少女漫画の世界にどっぷり浸かった感じでした。
読んでて恥かしくなる本ってのは、官能小説以外にもあるんだなぁと改めて認識。
冗談はともかくとして、2作目は連作短編という趣向になってましたね。
そして、登場人物の日常や、彼らの視点から物語が描かれています。
ラノベで言うとこのキャラ本ってやつですかね。












※ これ以降ネタバレしてます。






































乙女脳なラブコメ青春小説でありながら、時に社会派な切り口を見せる本書ですが、今回は、未成年犯罪者の個人情報の扱いや、書評サイトでの厳しい批評に対する作者の見解みたいのが、登場人物らの口を借りて語られてました。
また、本書の一貫した主題ともいえる、 “目的達成に於いての手段の正当化” に対する是非など、考えさせられるテーマがあるのは、お若い人にとっては意義があることだと思える。
大人はそんな甘っちょろいこと言ってられませんが。。。(´ー`)┌


ただ、気になるのが、書評サイトでの攻撃的な批評に関しての件です。
作家の立場からしたら、自分の作品を好き勝手にこき下ろされたら不快に思うことでしょうね。
でも、批評することで、その本や作者を好きな読者が哀しむとか、傷つくといった責任転嫁するような書き方されると、一読者としては納得出来ない。
物語では、公共のサイトでの悪意ある批評について論じており、個人サイトに関しては言及していないし、著者自身、責任転嫁していると思われる文章があるわけではないが、わたくしは読んでいてそう受け取った。
だって、その本を読んで、面白いかそうでないか、勉強になるかくだらないか、なんて、読んだ当人が感じることであり、著者が代弁することではないですよ。
批評されて傷つく読者ばかりをフューチャーしてますけど、読まなきゃよかったと思う人だって絶対いるはずですし、そういう人は、速読ができない限り、1冊読むのに数時間という貴重な時間をかけるわけですから、一言いわずにはおけないだろう。
あくまでも個人的な意見ですけど、批評されて傷つくようなら、本当にその本や作者が好きじゃないんだよと言いたい。
そして、作者を自分の半身のように思ってるからこそ、傷つくわけで、それ自体が間違いなんですよね。
作者や本を否定されて怒るほうが筋違いです。
自分が好きならそれでいいと思うのですが。。。








(  ゚_ゝ゚) { 『お前の中にうっかりじゃない成分がどれだけあるんだよ』 1作目に続き、大爆笑です。








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Bk.040 図書館戦争

11:11 Fri 22.06
図書館戦争図書館戦争
(2006/02)
有川 浩

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::: SF・アクション・ラブコメディー ::: ★★☆☆☆


なんだかすご〜く話題になった本っつ〜ことで、ミステリーではないらしいが図書館で(笑)借りました。

第一印象は、ハードカバー(単行)でしかもハリポタ並みに厚いなと思ったこと。
それと、ごちゃごちゃちまちましたイラストのデザイン・装丁のセンスの無さ。
税別で¥1,600にもかかわらず、読了後は中身の薄っぺらさにガッカリだったこと。
これ、誰が見てもティーン向けの小説、なのにハードカバーですかぁ〜?
ライトノベルズで丁度いいかと激しく思うのですが。。。


読んだ印象としては、設定とかそれら諸々全ての感性の古さが際立つ作品。
30〜40代の女性が子供の頃に読んでいた、 『キャンディ・キャンディ』 のような古〜い少女マンガの世界ですな。
作者は登場人物らに言わせてますが、わたくしも敢えて言おう。

“痒い”

痒すぎ。。。(´ー`)┌
アトピー発症しちゃうほど、痒い。
おばさん世代で読書バカのわたくしとしては、ある作品を挙げたい。
新井素子原作の “星へ行く船シリーズ” だ。
『星へ行く船』 に始まり、外伝を含め8冊ほどシリーズ化された。
同じくSFでアクションありのラブコメディー作品でもある。
世界観を含め、ディテールは全く異なる作品だけど、イメージがダブるんですよ。
新井さんの作品は、1980年代から1990年代前半に出版されたもので、20年以上前の作品でありながら、本作と比較しても新井さんに分があると思えてならない。

何がそう感じさせるのかというと、 “ガキ臭さ” なのだと思う。
山奥に潜んで戦争ゴッコをする大人を見る感じです。
モデルガンとか、迷彩服といった小道具も準備して、隊長!とか言い合って遊ぶあの幼稚なヤツです。
大人がゴッコ遊びして何が悪いって開き直り感がある。
手間と時間をかけ、とても凝っているわりには、結果的には役に立っているわけでもない。
本作はそこまで悪いとは思いませんが、中身がないってことは確か。
なので、感銘も受けない。
同じようなティーン向けの小説でありながら、一人相撲、自己満足という言葉がピッタリな日記のような作品でなく、表現力やテーマ性のある新井作品の方が圧倒的に評価が高くなるのは当然ですかね。
アダルトチルドレンが自分の為に書いたティーン向け小説と、大人が子供達の為に書いたティーン向け小説の違い。
また、本と戦争を強引に直結している点が、最後まで違和感を拭えなかった。
ストーリーはメチャクチャ盛り上がっていて、テンション高いし、青春しちゃってるんですが、それも昔の青春ドラマを見るようで引くというか、冷めてしまう感じですかね。


しかし着眼点と、発想力は大したものだと思います。
文章も難しければいいってもんじゃないですし。
若い人が面白いと言うだろうことが想像できる範疇に収まっている内容だとは思う。
わたくしが10代前半だったら買ってたし、もっと好きになっていたと思う。
本作を読むにはわたくしは年を取り過ぎた。。。(´ー`)┌
逆に言えば、年齢層が狭い作品ということになる。
そう考えると、本作はどの世代をターゲットにしているのかが謎である。
昔ならいざ知らず、今時、ティーン向け小説は、大概ノベライズか文庫というのが相場であり、子供が手を出しづらいハードカバーで売るってことは、大人の皆様にも挑戦状を叩きつけていると思われても仕方ないと思うのですよ。
かくいうわたくしもティーン御用達の作家とは知らずに読んだわけですから。
そうなると、大人様でも絶えうれるような内容にしてくれないと。。。

本作はシリーズ化されているらしいので、今後どういった内容になっていくのかはわかりませんが、一応、最終巻まで読めればとは思っていますが。。。












※ これ以降ネタバレしてます。





































本文読む前に、あらすじもちゃんと読みました。
大袈裟な内容だなぁとは思いました。
思いましたが、個人的には図書館業務に従事している図書館員らの日常を、面白おかしく書いたエッセイ風の小説と勝手に思い込んでいました。(´ー`)┌
もちろんSFではなくて。
というのも、近年図書館を利用する人達のマナーの悪さが目立ってきており、メディアでもかなり取り上げられているから。
図書館と利用者との問題を戦争に例えてるのかしら。。。?
なんて思って、読むのをかなり楽しみにしていたのですが、正直なところ戦争ゴッゴと変わらない内容にガッカリだよ。。。(´ー`)┌
これ、読んで絶賛するのはガキだけだよなぁ、実際。

有川浩という名前から、著者を始め男性かなと思ったんですが、読み始めてすぐこりゃ女性だなと確信。
女性脳っつか、乙女脳むきだし(笑)の文体なので、男性キャラクターもいわゆる王子様タイプですか?
自衛隊のような組織にいる男達なのに、荒っぽさっつか、汗臭さ(笑)がなかった。
乙女による、乙女のための小説ですな。(´ー`)┌


著者は本を愛している人なんだろうなぁとは思う。
そこんところはヒシヒシと伝わってくるけど、図書館の本を取り上げつつも、その裏側だったり、利用者のマナーの悪さといった、図書館が抱える問題については取り上げていないんですよね。
まぁ、作家だから読者はお金を出して本屋で買って欲しいところなんでしょう。
しかし、読者も若い人が多いと思うし、敢えて踏み込んだ内容で勝負してくれたら良かったのにと思わずにいられない。







(  ゚_ゝ゚) { 『乙女が! 乙女がここにいます軍曹ー!』 大爆笑です。








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