Bk.062 三毛猫ホームズの狂死曲(ラプソデイー)

22:11 Wed 14.12
三毛猫ホームズの狂死曲(ラプソデイー) 三毛猫ホームズの狂死曲(ラプソデイー)
赤川 次郎 (1985/11)
角川書店
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::: ミステリ ::: ★★☆☆☆


図書館の寄贈本、何故か、間2作を飛ばして本作 “狂死曲” です。
“追跡” でたしか、晴美さんの舎弟(笑)、石津刑事が登場してきたと思ったのですが、その馴れ初めをすっかり忘れているので、変な感じです。
やっぱり、シリーズものは順番に読まないとダメですね。


赤川先生は、クラシック音楽大好きだそうで、本作はそのクラシックを題材にしたミステリです。
ヴァイオリン・コンクールに出場する男女が、別荘に集まり合宿を行うのですが、そこで、殺人が起きる。
本作の面白さは、別荘で片山とホームズが関わる事件と、東京で、晴美と石津が関わる事件の、2つが同時進行していること。
しかし、晴美が関わった事件というのが。。。
連載小説だったんだろうなぁと思わせる、出来の悪い結末。
もっと2つの事件に関連性を持たせれば、すごく面白い作品になったと思うのですが、残念。 (´ー`)┌








※ これ以降ネタバレしてます。


























登場人物が多すぎるせいか、うまく動かせていないうえに、当初設定されていた性格が、ストーリーが進むにつれて、全然変わってしまっていたりで、読み始めと終わりだけ比べると、同じ一冊の本とは思えませんでした。
当時何本も連載を抱えていた、著者ですから、頭の中はごちゃごちゃになってたのかなぁなんて思います。
中でも、ヴァイオリン・コンクールに出場するメンバーの、丸山という男。
キャラクターとしては、まったく立っておらず、それどころか最初にちょこっと登場してきてからは、放置されっぱなしで、いるのか、いないのかわからないような状態が続いたと思ったら、なんのこっちゃない、ヤツが犯人だった。。。 ( ̄〜 ̄)
最近の本格ミステリだったらありえないですよ、まず、読者から抗議がきますね。
結局は丸山と、姉の道原和代、丸山の愛人・市原の3人で事件を起こしていたんですが、この3人ってば、問題解決する上で、安易に殺人という手段をとりすぎじゃないですか?
そもそも、人を殺すほどの動機とも思えなかったのですが。。。 (´ー`)┌
けど最近、現実に起こる事件て、そんなことで? と思うような動機で、簡単に殺人を犯してしまう人多いよね。
赤川作品とは異なる本格ミステリでは、トリックは特に重要視されているけど、殺害動機なんかも論理的になっちゃってる部分があって、人を殺さなくてはいけない状況を無理やり作ってる感じがあるが、動機に限っては、意外と赤川作品以上に現実的ではないのかもしれない。


話は変わるが、片山のキャラクターって、確か女性恐怖症じゃなかったっけ?
のわりには、1作目からすごく積極的だと思うのですが。。。
知り合って間もないのに、恋愛感情まで発展すっかなぁ〜?
冴えない刑事のくせに、若くてべらぼうにキレイな女性にモテモテだしさ。 (´ー`)┌
よくわかりません、赤川キャラの変貌ぶりは。


今回の題材は、クラシック音楽ということもあって、目次が第一章とするところを、“第一楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ(急ぎすぎずに速く)” というように、音楽用語が使われていました。
赤川先生は、言葉に対してとても敏感な人なので、作品のタイトルづけにしても、とてもセンスがあり上手ですよね。

本作では、若い男女が音楽コンクールという競争社会にあって、そのストレスから精神を患い苦しむ人、誰かを傷つけてまでも、トップに立とうとする人間を描きながら、彼らが殺人事件に直面し、その殺伐とした状況で、音楽というものが、何の為にあるのか、誰の為にあるのかと悩みます。
中でも桜井マリは、自分が今までやってきた音楽は、人を傷つけるだけでしかないのか、癒すことも、救うこともできず、ただ母親のいいなりのまま音楽を続けていくことに疑問をもちます。
そんなマリに片山はやさしい言葉をかけます。

『音楽をやる人間が悪いことをしたり、間違ったことをしても、それは、モーツァルトやベートーヴェンが悪いんじゃないさ。』

音楽に関しては全くの無知である片山ですが、マリにとっては、心を癒し、元気づけてくれる言葉だったでしょうね。








(  ゚_ゝ゚) { 『狂死曲??』 ○ → 狂詩曲 赤川作品のタイトルには気をつけないと、間違って覚えそうです。





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Bk.061 三毛猫ホームズの推理

22:01 Tue 13.12
愛蔵版 三毛猫ホームズの推理愛蔵版 三毛猫ホームズの推理
(2006/03/23)
赤川 次郎

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::: ミステリ ::: ★★★☆☆


図書館の寄贈本で、新しくて、キレイだったので、嬉しくて借りてしまいました。
なつかしいです。


本作は、有名な “三毛猫ホームズ” シリーズの記念すべき第一弾。
“お嬢さん” というニックネームがつくほど、良く言えば繊細、悪く言えば軟弱な刑事・片山と、事件で出会った三毛猫のホームズが、殺人事件を解決していくというユーモア・ミステリ。
ミステリに猫はつきものですよね。(o゚c_,゚o) プ
ユニークなキャラ作りに関しては、赤川先生は天才ですね。
猫が人間並み、というよりも、人間以上に、活躍するなんて、誰が想像したでしょう。
その抜きん出たアイデアや、読み手の意表をつくトリックには感嘆するばかり。

とはいうものの、現在の主流でもある、本格ミステリと比べてしまうと、トリックや、謎解きに関しての物足りなさはありますが、20年も前に書かれた作品とは思えないほど、読者を惹きつける力と、新鮮さはいつ読んでも感じます。
星は、贔屓目で3つです。
ミステリー界を変えた赤川先生の代表作ですから、本棚におさまっていてもよろしくてよ。(´v`)
今回は、角川文庫で読みましたが、個人的には、光文社から出版されている三毛猫ホームズの方が、装丁がおしゃれで好きです。








※ これ以降ネタバレしてます。


























発表年が、1979年とかなり昔なこともあり、“笑い”の部分が、今のお笑い芸人のようにシャープなものではなく、古典的なのには、時代の流れを感じましたね。
とくに、刑事の片山が、殺人現場にタクシーに乗って向うシーンで、運転手とのやり取りが、あまりにも落語風で、おもわず吹き出しますよ。
セリフ回しとかも、古い。
けど、今の乱れた日本語が氾濫していないので、読んでてやさしい印象を受けます。


本作は、密室トリックが最大のポイントなんですが、本格派から見たら、一笑に値するものでしょうね。 (´ー`)┌
プレハブ小屋に、文学部長の森崎を閉じ込めて、クレーンで小屋を持ち上げて、立て掛け、落下死させて密室の出来上がりってのは、かなり乱暴ですよね。 (o゚c_,゚o) プ

それはともかくとして、女子大生殺しの犯人が、片山の上司・三田村警視ってのはちょっと。。。
三田村の行動が怪しいと調査していた、林刑事はあっさり殺されちゃうし、なんとも哀れなり。
しかも、三田村は片山の妹・晴美の不倫相手で、売春事件の主犯が、片山の恋人・吉塚雪子って、すごいことになっちゃってますよね。。。 (´ー`)┌
これ、本当にユーモア・ミステリなんですかね?
ブラック・ユーモアに変更したほうがいいかもよ。 '`,、('∀`) '`,、
主人公の片山にしてみたら、ショックの連続でそりゃ〜刑事もやめたくなりますよ。
刑事引退宣言までしたのに、作品が大ヒットしちゃったもんだから、シリーズ化されて、今も刑事やってます。 ノ∀`)


著者は猫好きで有名。
普段から猫の行動に興味深いものがあったのでしょうね。
その猫に対する思いを、本作でホームズの元飼主・森崎に言わせています。

『猫は人間が考えているより、ずっとずっと、人間を理解しているのかもしれない・・・。』









(  ゚_ゝ゚) { 『ノッポで童顔の片山と名探偵ホームズのスリリングな活躍を描く。』 ニャンコ先生〜♪





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