Bk.090 列車消失

16:01 Sat 10.11
列車消失 (講談社ノベルス アC- 22 綾辻・有栖川復刊セレクション)列車消失 (講談社ノベルス アC- 22 綾辻・有栖川復刊セレクション)
(2007/10)
阿井 渉介

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::: ミステリ ::: ★☆☆☆☆


綾辻・有栖川 復刊セレクション第8弾。

わたくしの苦手な鉄道ミステリーです。
でも、時刻表ありきのアリバイミステリでなかっただけ楽だった。( ´ロ`)

綾辻・有栖川両先生のコピーの通り、 “大イリュージョン” に “アクロバット” なトリックです。
非現実的ではあるが、インパクトがあるため、一昔前の2時間サスペンス向きのミステリだと思う。
そのため、ハウダニットがメインのミステリだと思っていたのだが、それは最初だけで、途中から、地道な刑事ドラマみたいに、動機を重点的に展開していく社会派なミステリーに路線変更(笑)。
トリックに関しては、のっけからそんな大風呂敷広げちゃって、ちゃんと読者を納得させられるだけの答えを出してくれるんだろうなぁと訝しく思っていたが、案の定、強引な力技でねじ伏せてきた。。。(´ー`)┌
個人的には復刊させる意図が全くわからない作品でした。
三種類ものの列車を利用した大掛かりな事件だっただけに残念。











※ これ以降ネタバレしてます。






































森林鉄道井川線、寝台特急「日本海2号」、鉄道大井川線の3つの列車を利用してまでの殺人事件だったわけですが、ここまで大掛かりで、奇妙奇天烈な犯罪計画を立て、実行する意味ってあったのか?
列車を消失させたり、胴体を歩かせたりって。。。単なる復讐殺人に必要だったのかなぁ。。。?
そこが1番の疑問。
鉄道関係者に根深い恨みを持つ人物の犯行とはいえ、金もかけすぎだし、1人で行える犯罪でもない。
どう考えても犯行計画に鉄道員が加わっているだろうことは誰でもわかる。
不可能犯罪も身内に共犯者がいたら意味ないじゃん。。。(´ー`)┌
犯人として捕まらないためのトリックだったのか、世論に訴えるための大仕掛けなのか、いまひとつ何がしたかったのかよくわからない。

他にも、声を聴いただけで主犯を大江だと確信する探偵役の牛深刑事にもびっくり。
生の声で電話をしてきた大江も大江だが、声紋分析もしない警察も警察だ。(´ー`)┌


冒頭では、10トン近い車両ば丸々消失するという前代未聞のトリックに焦点が集まっていたのですか、いつのまにか、犯人の動機を中心とした捜査を展開していく。
その過程で、元鉄道員の登場人物がわんさか出てくるため、とにかくわかりずらい。
動機としては、旧国鉄が民営化する時の物資整理に伴なう事件が発端だったわけですけどね。
家族を捨てて、人生も捨ててまでも他人の為に人殺しなんて、それこそ意味がないと思うが。。。








(  ゚_ゝ゚) { 『奇想天外、摩訶不思議。紙の上のアクロバット。』 インパクトだけはあるな。







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