::: ミステリ ::: ★☆☆☆☆
倉阪作品デビューでした。
著者のプロフィールには、 “ミステリ、ホラー、幻想小説と、その作品分野は多岐にわたり、独特の作風を確立している。” とあり、本作はミステリーと幻想の融合らしい。。。
らしいが、よくわからん。。。'`,、('∀`) '`,、
“幻想的な館を舞台に描かれた、詩情溢れる野心的本格ミステリ” というコピーに踊りに踊りまくった気がする。。。
プロフィールの “独特の作風を確立” という本当の意味が、読後の脳ミソにずっしり重くのしかかる。
“詩情溢れる” なんてコピーも聞こえは良いが、さっぱり理解できない。
これが深く理解できるという人の方が、ある意味危ない気がしないでもない。(´ー`)┌
本文のほとんどが活字よりも、白紙の部分が多い歯抜け状態なので、それだけがせめてもの救いだった気がする。
※ これ以降ネタバレしてます。ミステリ作家・伊原真彦が取材と称し訪れた館。
そこに秘密の匂いをかぎとった彼は、その秘密を探る過程で、巷で起きている連続幼女誘拐・殺人事件の真相を暴くが、同時に、彼自身の罪も暴かれることになる。。。
という複雑な内容。
伊原を連続幼女誘拐・殺人事件の犯人と思わせようとしたり、ギャラリー・館(たち)の女主人・鏡子が、お嬢様とか言われながらも、70過ぎたばぁさんだったり。。。
青戸キリコが、伊原の元編集者・北田の恋人で、彼の死は伊原による殺人だと疑惑を持っていることも、ほとんどの伏線はバレバレなのだが、殺害に至る動機が曖昧過ぎるので、読了後も結局は伊原は何がしたかったのか謎のまま。
連続幼女誘拐・殺人事件を詳細に描いており、いかにもその事件の真相に主人公・伊原が迫るかのように見せかけているが、それはあくまでも目くらましでしかなく、犯人がどういった人物であるとか、その動機とか、犯行手口だとか、全てがおざなりにされている。
そっちがメインだと思うからこそ、真剣にあのわけのわからん “詩情溢れる” 文章を読んだのだ。
というか、読まされたのだと思うとガックリくる。
著者としては、ミステリのトリックがバレることよりも、 “詩情溢れる” 文章をどうやって読者に読ますか。。。
それが狙いだったとしか思えない。
まさにしてやったりなのだ。。。(´ー`)┌
伊原をミステリ作家という設定にすることで、彼が探偵役だと勝手に読者が思い込むことも計算づくめだったのだろう。
よくわからないのは殺害動機ですよね。。。
元女優で母親の茜麻已子をどうして殺害したのかが謎だし、茜麻已子の狂信的なファンを共犯者に利用しようとしたことも軽率だし。
案の定脅迫を受けて、共犯者まで殺害する始末。。。
さらに伊原のいう美的動機に基づく殺人を小説にしたかったという動機もわけがわからない。
現実の事件に似た小説をその当時者が書くんだから、編集者にものすごく怪しまれてもおかしくないだろうに。
怪しまれたから編集者も殺害する?
むちゃくちゃな人間像じゃないですか?
こんなマヌケなヤツが書いたミステリなんて読めたもんじゃない。
なんだかんだ言ってもとにかく、 “詩情溢れる” 文章とやらが、わたくしの肌に合わなかったってことです。
( ゚_ゝ゚) { 『倉阪鬼一郎は何を仕掛けたのか?』 詩情溢れる文章でしょ。。。?
テーマ : 読んだ本。 - ジャンル : 本・雑誌