Bk.061 すきま

23:41 Tue 22.07
すきま (角川ホラー文庫 く 1-2)すきま (角川ホラー文庫 く 1-2)
(2008/06/25)
倉阪 鬼一郎

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::: ホラー ::: ☆☆☆☆☆


つくづく相性の悪い作家だと思わざるを得ない。
清涼院流水以来の無評価(星無し)本、堂々登場。(笑)

わたくしが図書館で本を借りるようになった原因でもある清涼院流水。
彼のお陰で用心深くなったわたくしは、図書館で試し読みしてからでないと本を買わなくなった。(笑)
そんな流水の対抗馬的存在が、倉阪鬼一郎になりつつある。
花丸急上昇中です。(笑)
著者は、幻想小説を軸とした、ミステリとホラーを得意としている作家ですが、どちらにしても、著者の作品は買えば損するというのは揺るぎようが無い事実になってます。
あくまでも個人的な評価ですけどね。
ミステリの方はまだ読めるのだが、ホラーは最悪です。
図書館の本ということを忘れて、壁に叩き付けたくなるほどの駄作。
本書を絶賛する人がいたら、どこがどのように良いのか、解説して欲しいと思うほど。
1時間そこそこで読了してしまうほどの内容と容量で、600円もしやがるなんて詐欺だ。
結果的に、ダメだしする為だけに読むような本ほど苦痛なものはない。


そもそものホラーの設定が読者を嘗めているとしか思えない。
中古の一軒屋を破格の値段で買った、幼女のいる3人家族と飼猫という、いつの時代のホラー小説(映画)の設定だよと思うほどありきたり。。。(´ー`)┌
さらに、猟奇殺人犯と怨霊がダブルブッキングしており、スプラッター系のホラーにしたいのか、オカルト系のホラーにしたいのかわからない。
主人公の母親も特に目立った活躍も無く役に立たない。
ゴーストバスター役の男性は、こっちはこっちで全くキャラが立っていない。

根本的にホラーだっていってんのに、全く怖くないところが逆に怖い。(´ー`)┌
物語、小説としても読めたものでもない。
何がしたいんだか。。。














※ これ以降ネタバレしてます。








































“すきまが、ある。心の中にもすきまはある。”


本書の一節ですが、要はこれが言いたいだけの作品だったと理解してます。
ホラーは二の次ですね。
だからこそ、精神を病んでいる猟奇殺人犯を登場させているのとだと思う。
殺人に限らす、性犯罪者や万引き犯など、再犯率の高い犯罪者(心の中がすきまだらけの人間)の話ですよ。
病んだ現代社会への風刺的作品だと思えてならない。









(  ゚_ゝ゚) { 『すきまが、ある。 世界は美しく閉じられていない。』 誰の心の中にもすきまは、ある。






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Bk.083 留美のために

00:24 Tue 16.10
留美のために (ミステリー・リーグ)留美のために (ミステリー・リーグ)
(2007/09/20)
倉阪鬼一郎

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::: ミステリ ::: ★★☆☆☆


倉阪作品2本目を読了。
捕らえどころの無い作家にして、その作品ですね。(´〜`)
普通に推理小説書いてよって言っても無理なんだろうな。(笑)
とにかく、捻くれてますね。
ベタベタなメタメタ作品であり、仕掛けに気づくのは土台無理。
真面目なミステリ・ファンは、怒り心頭になる可能性もあり。

相変わらずの歯抜け大量ページであり、あっという間に読めてしまうことだけが救い。
逆に、そんな小説を単行で出版することに怒り心頭。。。(´ヘ`) 


ただ、そんな小説のそんなオチのために、ダミーの小説 『紅玉の祈り』 を “留美のために” にというよりは、 “留美のためだけに” よく書いたよと賞賛したい。(笑)










※ これ以降ネタバレしてます。





































『紅玉の祈り』 の文中に自殺したとされる男女の死の真相が隠されているという。
ヒントは、 “留美のために” なのですが、わたくしは全然わかりませんでした。(笑)
まさか、 “留美=ルビ” などというダジャレもどきが答えだとは思わないじゃないですか。。。
確かに、ルビがふられていない漢字に関して、無駄なディスカッションしてるなぁとは思いましたが。。。
ルビがふられている文字だけを拾って読むと、真相がわかるというしくみ。
なんだか、『名探偵コナン』 か、 『金田一少年の事件簿』 並みの捻りのない暗号トリックで拍子抜け。
しかし、メタ構造は2重の入れ子になっているのが本書の面白いところ。
内側の函は、真相と言いながらもフィクションであり、外側の函にこそ真実が隠されている。
文章中に存在するアスタリスク(*)の次行の文頭の文字を拾っていくと、真の真相がわかる。

ガジェットはすごく面白いのだけど、それだけなんですよね。
物語としては評価が低いので、また読みたいという気にはならない。
1回限りのびっくり箱と同じ。
これが王道の本格ミステリだと、最低でも2回は読めるのだが。









(  ゚_ゝ゚) { 『その遺稿にはっきりと刻まれた「真相」は、いかにして闇に葬られるのか?』 著者は無駄な文章を読ませる天才ですね。。。






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Bk.029 騙し絵の館

15:26 Sat 19.05
騙し絵の館 (創元クライム・クラブ)騙し絵の館 (創元クライム・クラブ)
(2007/03)
倉阪 鬼一郎

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::: ミステリ ::: ★☆☆☆☆


倉阪作品デビューでした。
著者のプロフィールには、 “ミステリ、ホラー、幻想小説と、その作品分野は多岐にわたり、独特の作風を確立している。” とあり、本作はミステリーと幻想の融合らしい。。。

らしいが、よくわからん。。。'`,、('∀`) '`,、

“幻想的な館を舞台に描かれた、詩情溢れる野心的本格ミステリ” というコピーに踊りに踊りまくった気がする。。。
プロフィールの “独特の作風を確立” という本当の意味が、読後の脳ミソにずっしり重くのしかかる。
“詩情溢れる” なんてコピーも聞こえは良いが、さっぱり理解できない。
これが深く理解できるという人の方が、ある意味危ない気がしないでもない。(´ー`)┌

本文のほとんどが活字よりも、白紙の部分が多い歯抜け状態なので、それだけがせめてもの救いだった気がする。












※ これ以降ネタバレしてます。





































ミステリ作家・伊原真彦が取材と称し訪れた館。
そこに秘密の匂いをかぎとった彼は、その秘密を探る過程で、巷で起きている連続幼女誘拐・殺人事件の真相を暴くが、同時に、彼自身の罪も暴かれることになる。。。
という複雑な内容。

伊原を連続幼女誘拐・殺人事件の犯人と思わせようとしたり、ギャラリー・館(たち)の女主人・鏡子が、お嬢様とか言われながらも、70過ぎたばぁさんだったり。。。
青戸キリコが、伊原の元編集者・北田の恋人で、彼の死は伊原による殺人だと疑惑を持っていることも、ほとんどの伏線はバレバレなのだが、殺害に至る動機が曖昧過ぎるので、読了後も結局は伊原は何がしたかったのか謎のまま。

連続幼女誘拐・殺人事件を詳細に描いており、いかにもその事件の真相に主人公・伊原が迫るかのように見せかけているが、それはあくまでも目くらましでしかなく、犯人がどういった人物であるとか、その動機とか、犯行手口だとか、全てがおざなりにされている。
そっちがメインだと思うからこそ、真剣にあのわけのわからん “詩情溢れる” 文章を読んだのだ。
というか、読まされたのだと思うとガックリくる。
著者としては、ミステリのトリックがバレることよりも、 “詩情溢れる” 文章をどうやって読者に読ますか。。。
それが狙いだったとしか思えない。
まさにしてやったりなのだ。。。(´ー`)┌
伊原をミステリ作家という設定にすることで、彼が探偵役だと勝手に読者が思い込むことも計算づくめだったのだろう。


よくわからないのは殺害動機ですよね。。。
元女優で母親の茜麻已子をどうして殺害したのかが謎だし、茜麻已子の狂信的なファンを共犯者に利用しようとしたことも軽率だし。
案の定脅迫を受けて、共犯者まで殺害する始末。。。
さらに伊原のいう美的動機に基づく殺人を小説にしたかったという動機もわけがわからない。
現実の事件に似た小説をその当時者が書くんだから、編集者にものすごく怪しまれてもおかしくないだろうに。
怪しまれたから編集者も殺害する?
むちゃくちゃな人間像じゃないですか?
こんなマヌケなヤツが書いたミステリなんて読めたもんじゃない。


なんだかんだ言ってもとにかく、 “詩情溢れる” 文章とやらが、わたくしの肌に合わなかったってことです。









(  ゚_ゝ゚) { 『倉阪鬼一郎は何を仕掛けたのか?』 詩情溢れる文章でしょ。。。?






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