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ダブル・ジョーカーダブル・ジョーカー
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柳 広司

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密室の如き籠るもの (講談社ノベルス ミG-)密室の如き籠るもの (講談社ノベルス ミG-)
(2009/04/07)
三津田 信三

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ナイチンゲールの沈黙ナイチンゲールの沈黙
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ジェネラル・ルージュの凱旋ジェネラル・ルージュの凱旋
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ブラックペアン1988ブラックペアン1988
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罪と罰〈上〉 罪と罰〈上〉
ドストエフスキー (1999/11)
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罪と罰〈中〉 罪と罰〈中〉
ドストエフスキー (1999/12)
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罪と罰〈下〉 罪と罰〈下〉
ドストエフスキー (2000/02)
岩波書店
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赫眼 (光文社文庫)赫眼 (光文社文庫)
(2009/09/08)
三津田 信三

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::: ホラー ::: ★☆☆☆☆




感想は以上です。
と言いたいくらい  な作品。
そして、 “これぞ、怪奇小説の最高峰!” というコピーはどうみても詐欺。( ´_ゝ`)∂゛チョットコイヤ
っというか、このコピーが正当だったとしたら、一般の方々は一体何に恐怖を感じるんだという疑問で一杯です。
箸が転がっても怖いと感じるとでも??

正直、何が怪奇でホラーなのか、どうすれば恐怖を感じるのか、などなど怪奇(ホラー)小説の定義わからなくなってきた。。。(笑)
本書を読んで、何が、どこが怖いのか全くもって理解不能。
確かに、怪奇でホラーなムードは漂ってますよ。
漂ってるけど、恐怖とはほど遠い。
それとも、恐怖を感じる感じないは別として、得体のしれない不気味さや、そういったムードを楽しむ小説が怪奇小説ということなんですかね?
わたくしの認識が誤っていたとしても、“それで?” とか、 “あっそう” という感想しか残らないのはどうかと思うが。。。┐('〜`;)┌


内容としては、8篇の短編と、それらの幕間としてショートショートが4篇所収されている。
表題の「赫眼(あかまなこ)」は、ラストの死相学探偵シリーズの短編でもある「死を以って貴しと為す」と繋がりがある構成になっている。
中でもお勧めは、江戸川乱歩の『鏡地獄』のパスティーシュでもある「合わせ鏡の地獄」と、本格ミステリテイストの「死を以って貴しと為す」ですかね。。。
どちらにしても、怖さを求めるための作品ではなく、怪奇的な内容を加味した小説として読まないと怒りがおさまりません。(笑)

















※ これ以降ネタバレしてます。










































ちょこっと感想。





・「赫眼(あかまなこ)」

小学生とは思えない色香と美貌の転校生・目童たかり。
ある日、少年二人が所用で少女の家に訪れるが。。。


“小学生とは思えない色香と美貌”という言葉だけで表現されても全く色気を感じない。
っつか、超絶美人の少女がホームレス同然という状況の方が驚きを感じるが。。。(笑)
ラストのオチがなんのこっちゃない“恐怖の手紙”という手垢まみれのオチなのがひどい。。。



・「怪奇写真作家」

怪奇的な写真を撮ることで有名な写真家の自宅を訪れた編集者だが。。。

埃だらけの廊下をスリッパなしで歩く方が恐怖を感じるのが現代人だと思う。。。(笑)



・「見下ろす家」

崖の上に新築された一軒家。
しかし、いつまでたっても人が住む気配がないことに疑問を抱いた子供達は、探検と称し一軒家に侵入することに。。。


普通に、現実的に考えたら “オバケ屋敷” に突入するより、何者かが自宅に侵入してきた方のが怖いと思うのが現代人だと思う。。。(笑)



・「よなかのでんわ」

丑三つ時、昔、訪れたことがある怪奇スポットにいるという旧友からの電話を受ける友人のホラー作家。
友人達の近況を旧友に聞かされるが。。。


電話でのやりとりということで、会話文だけで物語が進行する。
オチも「赫眼(あかまなこ)」同様に使いふるされたもので失笑。
ちょっと気になったのが、物語に出てくる深泥ヶ池にある精神病院なんですが、これって、綾辻行人著 『深泥丘奇談』 という怪談小説に出てくる精神病院じゃないですかね?
単に名前が似ているだけかもですが。。。



・「灰蛾男の恐怖」

温泉旅館に投宿中の作家が、露天風呂で出会った男から怪談話を聞かされる。。。

江戸川乱歩チックなホラーミステリ。
怪談話うんぬんより、真夜中の露天風呂で面識のない人間と二人きりでいる方が恐怖を感じますが。。。



・「後ろ小路の町家」

Eさんが小学生時代に在住していた京都にある“後ろ小路”と呼ばれる不思議な場所について話を聞くホラー作家だが。。。

ストーカー女の恐怖としか思えないのが現代人だと思う。(笑)



・「合わせ鏡の地獄」

東京のカプセルホテルに宿泊した男が、洗面所の壁に設置されている合わせ鏡に端を発し、一人の男に話しかけられる。
合わせ鏡についての奇妙な話を聞かされる。


江戸川乱歩の『鏡地獄』という物語があっての作品。
知らなくてもそこそこ読める。
オチにもっと捻りがあれば傑作になったと思えて仕方がない。
ちなみに東京・お茶の水駅前には、本当にカプセルホテルが現存していました。
過去形なのは営業をやめたようなので現在はありません。



・「死を以て貴しと為す」

弦矢俊一郎の事務所を訪れた男だが、“死視”を試みるも死相が見えなかった。
男に詳しい事情を聞くが。。。


“死相学探偵”シリーズの短編作品。
一話目の「赫眼(あかまなこ)」と繋がりがある。
本格ホラーミステリの構成であり、ホラーと本格ミステリのバランスが良い。
ホラーという非論理的な世界観の中で、納得できる論理性で事件を解決している点が良い。










(  ゚_ゝ゚) { 『これぞ、怪奇小説の最高峰!』 誇大広告です。







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ガーデン (創元推理文庫)ガーデン (創元推理文庫)
(2002/12)
近藤 史恵

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ガーデン (クイーンの13)ガーデン (クイーンの13)
(1996/02)
近藤 史恵

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::: ミステリ ::: ★☆☆☆☆


あまりわたくしと相性が良いとはいえない著者の作品。
“今泉文吾”シリーズの二作目ですが、実際は一作目 『ねむりねずみ』 よりも前に書かれた作品らしい。

偶然にもわたくしは本書を 『ねむりねずみ』 よりも先に読んだのですが、一作目を読んでいるからこそのあるサプライズがあるせいか、やはり順番に読まないと面白さ半減です。
しかも、ある意味これで一作目を読む必要性が薄れたのと、本書を読後も謎を内包したままなので、消化不良というか腰砕けな状態。

本書は、特に読みたいと思って読んだ本ではなく、たまたま知り合いが購入していたのを借りたもの。
あらすじも悪くはなかったし、“本格ミステリ”と書かれてあったのだが、蓋を開けてみたら、何コレ?的なミステリだったのには失望。
前半から中盤にかけて、一人の不思議少女の自堕落で退廃的な生活と性が描かれており、一昔前の女性作家の古臭い文芸作品みたいな感じです。
本格ミステリっつか、いわゆるドロドロ恋愛ミステリであり、わたくしが最も苦手とする分野だったとは。。。

文体の荒さも気になるし、展開、事件の動機、事件性、登場人物達の行動、どれをとっても理解不能だったりする。
やはり著者のチャンネルと合ってないのですね。(´〜`)















※ これ以降ネタバレしてます。







































不思議少女・火夜なんですが、何故に彼女の描き方がとてつもなく古臭いのだろうか。。。
わざと一昔前の文芸作品に登場してくるようなキャラクターを描いてみせたのだろうか?
現代ではあまりにも “普通” 過ぎてわたくしには全く魅力を感じなかった。(´〜`)
また、火夜に関係する人々の生活ぶりも、誰もがイメージ出来そうな、よくある退廃的な世界観であり、新鮮味だとか現実性というものが全くない。
退廃的というよりは、むしろ日常的にすら思えてしまうほどよくある表現方法なのが痛い。
女性の心理にしても、世界観にしても漫画の方がもっと先行した作品がたくさんある。
独特の女性心理、恋愛観というのが感じられない上、広義としてのぎりぎりミステリなのだから、わたしにとっては面白味が全くないといってもよい作品である。


殺人事件の謎解きにしても、論理的に解決というのは無理だし、全ての殺人が同一犯でもなく、かといって共犯関係でもなく、と複雑なのに手がかりは皆無。
読者はただひたすら真相までダラダラと読まされるだけという、本格と謳うにはアコギな構成。
一番の謎は、タイトルにもある“ガーテン”だ。
ガーデンが一体、事件とどんな関係が?
少女の心理を表現するのに利用したにしても意図が伝わらない。
全くもって意味不明だったりする。

もう一つ、今泉文吾と山本くんの正体が明かされるのだが、これまたそれが事件とどんな関係が??(笑)
今泉は探偵でもなければ、山本くんはその助手でもない。
今泉と山本くんは兄弟であり、妄想壁のある山本くんを精神病院から連れ出し、捜索している母親から匿い、ひっそりと生活していたというサプライズな過去を、本書で何故明かしたのかよくわからない。
殺人事件との関連性がないのにその種明かしは何の効果があるのか?
殺人事件は煙幕の役割だったにしても、キャラクター性が定着してもいない二作目でいきなりやっても効果がない気がするが。。。
正直、本書で何がしたかったのか理解し難い。











(  ゚_ゝ゚) { 『てっぺんが弱点なんだ。』 ウケた。'`,、('∀`) '`,、








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有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER (講談社文庫)有限と微小のパン―THE PERFECT OUTSIDER (講談社文庫)
(2001/11)
森 博嗣

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有限と微小のパン (講談社ノベルス)有限と微小のパン (講談社ノベルス)
(1998/10)
森 博嗣

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::: ミステリ ::: ★☆☆☆☆


S&Mシリーズ第10弾にして最終巻。

あ〜、ようやっと終わったぜ。
というのが正直な感想。
最後にしてぶ厚い強敵だったが、無駄にダラダラと続けるようなシリーズでなかったことがせめてもの救いだった。(笑)

本書は、シリーズ第一作目の 『すべてがFになる(THE PERFECT INSIDER)』 の対、もしくは解答ともとれるシリーズの集大成。
全10話の連続ドラマを観ていたようなもんですね。
個人的には、忘れっぽいたちなので、こういった作品はとても苦手です。
それぞれの作品は単品として読めなくはないですが、やはり通読した方が100%楽しめると思います。
特に、本書に関しては重要なキャラクターが登場しており、一作目は必読です。
でないとチンプンカンプンですから。


単品としてみた場合、他の作品と比べてページ数が多いくせにミステリとしての部分が脆弱過ぎる。
ミステリ? トリック? 何それ? みたいな開き直り感があからさまだ。(笑)
本当に理系ミステリなのかと疑うほど、土ワイ的解決にイカリングである。
専門用語をチラつかせおけばどうにかなると思っていたら、本格好きをなめてますね。。。
シリーズの集大成としてみても、完結するにはいろいろと片付いてない問題があり中途半端。
犀川と真賀田博士のどうでもいい哲学風の会話だけで成り立っている作品としかいいようがない。
本来であれば使い捨てになるはずのキャラクターに、著者が肩入れし過ぎたための強引な展開に幕引きという印象がぬぐえない。
シリーズとしては星2つ、単品としては星1つな作品。


やっと、シリーズ完結でホッとしたのも束の間、新シリーズの数冊を過去に買っていたわたくし。。。
まだまだ、森作品とは縁が切れないようだ。。。(つд`)














※ これ以降ネタバレしてます。









































結局のところ、本シリーズのキーポイントは、 “天才” だったということなのか。
真の天才とはなんぞやがテーマだったような気がします。
巷で天才、天才と騒がれるありふれた人達を犀川と萌絵(計算バカ)とするならば、真の天才は、真賀田博士ということなんでしょうが。。。

たった五十人のスタッフを動かすだけで、現存するどんなマシンにも実現できない非現実を被験者に体感させることができる。
その事実こそ、彼らが確証したかった対象です。



こんなアホな動機で殺人事件を起こす人間を果たして天才と呼べるだろうか。
凡人が理解できない動機で起こす殺人だから天才とも思えなくないが、警察に捕まらないように、姑息で見苦しい工作までするのはどうなのか?
犯罪を犯罪と認識しているコソ泥とどう違うというのか?
どう見ても普通の人という印象がぬぐえない。
コンピューターの世界の創造主だからか?
所詮、人間が作ったもんの世界ですけど。
そんなもんで天才よばわりは、IQという人間が決めた数値で天才と言われる輩と変わらんが。。。
どの辺が天才なんですかね?
天才という定義すらよくわかりませんけど、本書では、人間性を持たない人間が天才としていたようですが。
人間性というのも逆説的な意味と理解しましたが。。。
あくまでもわたくしがそう理解しただけなので、とんちんかんな勘違いしてる可能性大。(笑)

とにもかくにも “天才” というのをフィクションで創造することがいかに難しいかということだけはわかった気がする。
IQがいくつとか、計算が速いとかという指標だけで天才と思わせるのはあまりにもあさはかな手段だし。
凡人には百年かかってもできないような発想や、発明だとかがなされないと説得力に欠けるし。
こういうと、天才は説得しようとは思ってないとかへ理屈こねそうですよね。(笑)
万事がこうだから取りつくしまがない。

犀川と真賀田博士の論理は、まるで駄々っ子の幼稚な言い草としか思えないのはわたくしがバカだからなのだろうか。
そもそも、彼らが天才でなくてもミステリはできるし、物語に何ら影響が無いのが問題なんですよね。
犀川の研究や、萌絵の計算が事件解決の役に立ったかな?
“天才” という肩書は単なるキャラクター性を作るための要素でしかない。
それが物語や事件に活用されてるんだったらわからないでもないが。。。
単に、会話の中でしか成立していない “天才” というのは安っぽく感じる。
哲学的で詩的、洒落た会話で表現するしか天才性を引き出せないとなると、ひねくれ者のわたくしには、知性のひけらかしとしか思えん。
所詮、凡人が書いた小説に登場する人物は凡人ということか。


これまでのシリーズ作品の例からいくと、不可能な密室殺人事件が起こり、犀川と萌絵が事件を解決するというパターンだが、今回に限り萌絵は何がしたかったのかよくわからない。
終始、気絶してばかりという印象しかない。(笑)
むしろ邪魔。
メインが真賀田博士だから仕方ないのかもしれないが、彼女の出番はほとんどないに等しい。
犀川と真賀田博士の二人の世界という感じで、萌絵はおいてきぼり状態。
さすがの計算バカも、ヒロインの影すらない。(笑)

最終巻でありながら、犀川と萌絵の精神的な問題も未解決でとっちらかしたまんま。
犀川と真賀田博士の宇宙人同士のわけのわからん会話に、萌絵達友人同士の雑談ばかりの井戸端会議とか。。。
無駄な会話ばかりが目立つ作品でした。









(  ゚_ゝ゚) { 『わからない、という感情。これが、あらゆる感情の中で、最も知的で、最も人間的なものだよ。』 天才らしからぬ普通の意見。







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三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 (講談社ノベルス)三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人 (講談社ノベルス)
(2009/09/08)
倉阪 鬼一郎

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::: ミステリ ::: ★★☆☆☆


この本を読んで、一体どんな感想を書けばいいと?(笑)
わかった、もうわかったから、普通に本格ミステリを書いてくれと思っているのはわたくしだけではないだろう。
巻末の作品リストを見ればわかるが、前作の 『四神金赤館銀青館不可能殺人』 同様に、“バカミス”と明記されている。
著者自らバカミスと称している開き直りというより確信作品だ。

バカミスというと一様にアホかと思うようなくだらなさ、ナンセンスな内容のものが多いように思うが、著者のバカミスレベルは高度であることは間違いない。
細部にまで詳細に作りこまれており、一体どんな脳みその構造をしているのだろうと思えるほど。
ある意味、類まれな才能だが、その才能を何故、他の事に利用できないのかと、何ともはがゆい思いにさせてくれる。(笑)
著者と似たような感性を持つ作家として、恩田陸や折原一をわたくしは連想する。
皆、才能ある作家なのだが、その才能の使い道がどんな作家よりも特異だったりする。
おそらく、自分の脳みそをコンピューターを扱うように、何処に何があってどう使えるか。。。理路整然と把握できているからなんだろうと思う。
文学にというよりは、理学にこそ向いてそうな脳みそですがね。。。


あらすじは。。。
三崎に建つ黒鳥館と白鳥館に招待された芸術大学の学生が、一人、また一人と殺害されていく。
黒鳥館と白鳥館は、学生達に深い恨みを持つ主人の手により建てられた、復讐殺人を行うための殺戮の館だった。。。

あらすじ通り、フーダニットとホワイダニットに関しては既に提示されており、解明すべき謎はハウダニットということになるのだが、実はこれも微妙だったりする。
ハウダニットととしての要素はあるものの、これは早い段階からわかってしまうのだ。
そこがある意味、著者の罠でもあるわけです。
犯人も動機も殺害方法もわかるのに、ある1点に関しては完全に読者は騙される。
それだけでなく、本自体に施されたメタづくしの伏線。
印刷屋や編集者泣かせのバカミスである。
よくやるよ。。。とガックシと膝をつく、まさかの脱力的なオチに完膚無きまでに叩きのめされるのです。(笑)













※ これ以降ネタバレしてます。







































本の内容だけに留まらず、本自体にもトリックを仕掛けるメッタメタのバカミスは、著者の 『留美のために』 という作品あたりから1つの形式となったのでしょうか。
叙述的な仕掛けを特異とする折原一の作品の影響もあったようにも思える。

バカミス館シリーズと勝手にカテゴライズすると、前作にあたる 『四神金赤館銀青館不可能殺人』 が年末恒例の『本格ミステリ・ベスト10 2008』において、11位という成績を残している。
ランキング本に馴染みのない著者の作品だけに、11位はかなり高い評価と思える。
この作品はわたくしは未読であるが、ランキングの成績を信じて本書に期待し読んだ身としては、かなりの痛手を負ったといってもいい。(笑)
まさかバカミスだったとは。。。という不意打ちといい、くだない中にも思わず笑ってしまった不覚といい、しばらくは立ち直れませんでしたよ。┐('〜`;)
まさか、“ケロリン”で笑いがとれるとは思ってもみませんでしたからね。。。


復讐のために建てられた三崎の二つの館。
そう思わせられていた館は、実は、都内の銭湯だったという脱力的なオチ。
誰が、何故、どうやって。。。ではなく、 “どこで” が最大の謎となっている。
富士山、ウェルカムドリンク、ロリン。。。読後に思えば爆笑な伏線。
まぁ、変だ変だとは思ったんですよ、館とかいいながら常に描写されているのは、玄関を入ってすぐの二間だけなんだから。。。
館が二つ存在する必然性もなかったしね。。。
二つの館(男湯と女湯)を簡単に行き来できたり、絵の中に身をひそめて殺害の契機を狙ったりと、それが銭湯独特の構造だからこそできるわけだしなぁ。
男湯(黒鳥館)に女が入れるわけがないし、その逆もしかり。
銭湯の休業日に復讐殺人が行われ、洗い場で殺害、遺体を切断し燃料として窯で焼いてしまう。。。
現実でも可能な気さえしてくる。
一応、論理的に謎が解明されている。
ただ、被害者は主人の娘の美術の講師として招かれているにも関わらず、招き入れられた部屋が、銭湯の脱衣所であり、洗い場ってのはどうかんがえてもおかしい。。。
普通、何故?って思うだろうし、その疑問を口して当然だと思うのだが。。。
まぁ、それをバラしたらネタがわれるからできないのはわかるが、人間の心理や行動といった部分には納得がいかない。

そこは無視しても、偏執的と思えるほど徹底して細部にまで緻密に練られた言葉遊びのトリックには脱帽です。
その構造自体が伏線であると言われて納得できるかは別として、よくやるよとしか返答できません。(笑)
一字でも脱字があったら成立しない仕掛けですからね、印刷屋泣かせだし、それをチェックする編集者もお疲れ様でした。。。(笑)











(  ゚_ゝ゚) { 『そんなことばかりやってるんだ、阪倉は』 ほんとだよ、まったく。。。(笑)








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